ブロッコリーは2倍、キャベツは2.5倍…野菜高騰をしのぐ“2つの手段”

 このところキャベツやブロッコリーなど野菜の卸売価格の高騰がよく報じられている。農林水産省の調査によると、国内の主要卸売市場の5月18日時点の平均価格は、前年の同日に比べてキャベツが約2・5倍、ブロッコリーは約2倍となっているという。

「キャベツは4月の多雨や5月の寒暖差が激しかったことで、一部地域の出荷が追いつかずに値上がり。ブロッコリーも雨と暑さに加え、病害虫の発生で廃棄ロスが増えたそうです」(生活情報誌ライター)

 また農水省は、キャベツ、ねぎ、レタス、ばれいしょ、たまねぎ、きゅうり、トマト、にんじんの8種類の野菜の店頭価格について全国470カ所で毎週調査しているが、それによると5月13日から15日の平均価格はキャベツのほか、にんじんも平年より4割以上、レタスも3割以上値上がりしている。

「我々消費者側の野菜の高値対策としては、比較的値段の安い別の野菜で代用するというやり方がまずひとつ。もうひとつは、冷凍野菜や缶詰を代替品として使う手段もあります。冷凍なら長期保存が効きますし、カットや茹でなどの下処理をした商品であれば、作業の手間を少なくすることもできます」

 とは前出・生活情報誌ライター。

「キャベツ、ブロッコリーの高値は今がピーク。6月中旬以降は、高冷地からの出荷が増え、価格も落ち着くのではないかとみられています」(同)

 野菜はどうしても天候に左右される食材だが、もうしばらく我慢が必要のようだ。

(鈴木十朗)

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