人気YouTuberはせが“案件詐欺”で128万円の被害報告!驚きの手口を本人に聞いた

 登録者数41万人を誇る人気YouTuber「はせ(とろとろチョコ大福)」が、まさかの詐欺被害に遭っていたことを告白。4月20日に公開された動画で自らの体験を赤裸々に語り、視聴者の間に衝撃が走っている。

 料理を通してストーリーが展開する“謎解き風”の動画スタイルで話題を呼び、2022年にはコミック『恋味多めのホストごはん 今日、僕は食材に恋をした』(宙出版)として書籍化もされた、はせさん。今や若年層を中心に絶大な支持を集めるクリエイターだ。

 だが、今回投稿された動画の内容は、いつものような料理動画とは大きく異なっていた。画面には「案件詐欺 128万円騙し取られました」の文字が。珍しく顔出しで登場したはせさんが語ったのは、あまりにも巧妙で悪質な詐欺の手口だった。記者がはせさん本人を直撃し、話を聞いた。

「4月3日、インスタグラムに“前川”と名乗る人物からPR案件のDMが届きました。カメラの宣伝をしてほしいという内容で、条件が合えば受けたい、と返信したところ、LINEでのやりとりを求められました」

 はせさんはその後、相手から教えられたLINEのアカウントを追加し、そこでギャラの支払い手続きとして、クラウドソーシングサイトに口座情報を登録するように言われ、手続きをしたそうだ。すると、ギャラと提示された28万円が本当に振り込まれてきたという。ここまでは、いかにも“本物の案件”らしく見えた。

 ところが、そこから事態は急変。報酬の引き落とし処理ができないとして「口座が凍結された」と告げられ、サポートセンターと称するLINEアカウントを追加させられる。やがて、「口座番号の登録ミスにより一時凍結された」「本人確認のため同額を指定口座に振り込んでほしい」と要求される。

「最初は怪しいとは思ったんですが、ギャラが実際に振り込まれていたことや、相手の強い圧に負けて…最終的に『お金が戻るなら』と信じてしまいました」

 その後も、「信頼が足りない」「確認手数料が必要」と言われ、追加で50万円、さらに“100円の確認手数料”を理由に50万100円まで振り込んでしまったという。最終的には、サイト上の口座番号が勝手に書き換えられていたことで詐欺と気付き、合計被害額はなんと128万円にも上った。

「調べてみたら、やりとりしていた相手は、実在する会社の社長さんの名前を勝手に使った“なりすまし”でした。普通の案件と見分けがつかないよう巧妙に仕組まれていて、今振り返っても本当に怖いです」

 はせさんは被害に気づいたその日に警察へ相談し、被害届を提出。現在も捜査は進行中だという。

 動画では、「自分のような被害者を増やしたくない」という思いから、全てを包み隠さず公開したはせさん。視聴者からは「まさかそんな手口が…」「自分も気をつけようと思った」といったコメントが多数寄せられ、ネット上では大きな反響を呼んでいる。

 知名度や影響力を持つYouTuberだからこそ狙われた今回の詐欺。SNS時代ならではの落とし穴に、誰もが巻き込まれる可能性がある。今後、同様の被害が一件でも減ることを願うばかりだ。

(佐藤ちひろ)

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