子供向け情報サイト「ニフティキッズ」が1月27日に発表した、小中学生を対象とした「将来なりたい職業」のアンケート結果で、VTuberがYouTuberを上回ったことが分かった。
ニフティキッズは2024年11月12日~12月9日まで、小中学生を中心とした2313人になりたい職業に関するアンケートを実施。結果、全体ではYoutuberの3.5%をVtuberが4.6%と上回り、4位にランクイン。なお、中学生でもVtuber は10位となっているが、こちらもYoutuber(20位)をはるかに上回る順位となっている。
VtuberとはバーチャルYouTuberのこと。キャラクターを用いて動画投稿や生配信を行う動画配信者で、2016年に元祖といわれる「キズナアイ」が登場して以降、顔出しをせずになりたい自分で活動ができるとあって、数多くのVTuberが登場している。最近では複雑な機材がなくてもVtuberになって配信ができるツールもあり、実際に体験した小中学生が職業にしてみたいと考えるケースも多いようだ。しかし、親として気になるのは実際にVtuberが生計を立てられるだ
「もしVtuberを職業にしたいのであれば、モーションキャプチャーソフトなど本格的な機材が必要になり、オリジナルのイラストをプロに描いてもらうのであればそれなりの額になる。毎回の企画を考えるのも限界があることから事務所に所属する手もありますが、そうなると当然、実績が求められる。初期費用やランニングコストをまかないながら、すでに競争相手の多いVtuberでファンが付き、それだけでご飯を食べていける人は本当に一握りです。加えて、こうした世界は相変わらず誹謗中傷の被害も多く、昨年だけでも多くの人気Vtuberが活動休止や卒業、引退を選択しています」(ITジャーナリスト)
今は小学生の夢の職業だが、彼らが大人になったときはまた、順位も含め状態は変わっているのかもしれない。
(小林洋三)