コンビニ大手ファミリーマートは5月13日、無人店舗「ファミリーマート舞洲/N店」を大阪・関西万博の会場となる工事現場にオープンさせた。この店舗はトレーラーとして移動することが可能なのだが、ネット上では近隣への出店を期待する声が数多く寄せられている。
「移動可能な無人店舗は、竹中工務店と日立ハイテクが開発した移動型工事事務所を改良したもので、店舗面積は約14平方メートル。太陽光パネルと蓄電池から自前で電源を確保することができます。店内では弁当やカップ麺、冷凍食品などおよそ280種類の商品が販売され、支払いは2台のセルフレジで『ファミペイ』など各種キャッシュレス決済に対応。店内が一定の温度に達すると自動でエアコンが作動するなど、無人でも快適に利用できるコンビニになっています」(社会部記者)
万博会場の工事現場は約159ヘクタールと広大なため、昼食を買いに行くにも時間がかかってしまう。そこで、工事の進捗や従事者の数に合わせて販売場所を変えることができる移動式店舗が導入されたという。これにネット上では、《コンビニから移動してくれるの最高。近場にファミマないんでお願いします》《新規出店のテストなんかにも役立ちそう。ぜひうちの近所へ!》など出店を望む声が相次いでいるのだ。
「移動式といっても、それなりの設置スペースは必要となります。加えて無人とはいえ移動や品出し、清掃などで人件費もかかることから、街の空きスペースに気軽に出店というのは難かしい。ただ、被災地や買い物が困難な地方の過疎地、またイベントへの出店などでは大活躍することは間違いないでしょう。コンビニの国内店舗数は減少傾向にありますが、ピンチの場所には移動可能な無人店舗が駆けつけくれるようになるかもしれません」(フリージャーナリスト)
コンビニの一つの形として定着しそうだ。
(小林洋三)