ホンダ「新型フリード」を解禁前に“先行公開”したイオンモールの失態

 ホンダの新型車情報がショッピングモールの公式ウェブサイトで解禁前に公開されてしまい、自動車業界や車ファンの間で話題になっている。

 まさかの“お漏らし”をしでかしたのは、静岡県浜松市にある「イオンモール浜松市野」の公式サイト。そこには「新型FREED先行展示会開催!」と大々的に謳い、展示日時は5月18、19日と記載されており、ご丁寧にも新型車の写真までアップされていた。

 ホンダのフリードはファミリー層を中心に絶大な支持を得ているコンパクトミニバンで、トヨタ・シエンタと一騎打ちを繰り広げている。2023年度の新車販売台数を見ると、フリードの7万4681台に対し、シエンタは12万2706台と大差をつけられているが、これは、2022年8月にモデルチェンジしたシエンタに対し、フリードは16年の発売から8年が経過しているため。関係者によれば、5月上旬にフルモデルチェンジした新型車が投入されるとあって、ファンの間で注目が集まっていた。

 自動車ライターが語る。

「新型車の発表はあらかじめ解禁日が定められており、販売店だけでなく各メディアも事前リークは御法度。今回のケースでは、展示会の情報とともに担当者が誤って画像をアップしてしまったのでしょう。新型フリードは発表間近だったため、それほど大きな問題にはならないでしょうが、担当者は今頃、お詫び行脚でしょうね」

 公開された新型フリードの写真を見ると、ライバルのシエンタよりも精悍なマスクをしており、かなりの注文が入りそうだ。写真の右側に写っているAIR EXは、兄貴分の新型ステップワゴンAIRをそのままコンパクトにしたような印象で、どことなく愛嬌のあるマスクがホンダらしい。

 今回の先行実車展示会には多くのホンダファンが訪れるのは間違いないだろう。

(ケン高田)

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