ホンダの名車「スーパーカブ50」がお宝化している。
ホンダは11月8日から24日の期間限定で、「スーパーカブ50ファイナルエディション」の予約を開始。国内外の販売計画台数を2000台としていたが、全国から1万1000台もの予約が入る大人気になっている。販売は12月12日からスタートしているものの、あまりにも予約が殺到したため、納車完了するまでにはかなり時間がかかりそうだ。
スーパーカブは1958年から発売されているロングセーラーモデルだ。2025年4月から原付免許で特定の125cc以下に乗れる「新基準原付き」に移行することで、スーパーカブ50も生産終了することになった。8000台を超える予約が集まったのは、コレクターアイテムとして乗らずに所有する人もいるからと言われている。
もっとも、コレクションとして保有するなら、間違いなくこちらの方がお宝度は高い。「スーパーカブ50・HELLO KITTY」モデルだ。自動車ジャーナリストが語る。
「ファイナルエディションと同時期に予約受付が開始された『HELLO KITTY』モデルは、ハローキティの50周年を記念して、車体にハローキティのロゴやキャラクターをあしらい特別感を演出しています。販売台数は300台で価格は33万円ですが、すでに東南アジアなどで2倍近くに跳ね上がっています。メーカーも勝手に輸出するなと販売店に釘をさしているような状況です」
キティモデルは300台の計画に対し、20倍近い約5800台の注文があったというが、予約分すべてを納車するというのは、ホンダの良心と言えるだろう。
とかく「ファイナル」などと名前がつくと飛びついてしまう人も少なくないが、すでに転売サイトに555,555円という高値で出品されているものもある。くれぐれも“ひと儲け”などと考えないでほしいものだ。
(ケン高田)