大谷翔平とグローバル契約した「お~いお茶」と、水原一平容疑者との因縁

 伊藤園の緑茶飲料「お~いお茶」とのグローバル契約を4月30日に締結したドジャースの大谷翔平。同ブランドは緑茶飲料分野で6年連続販売実績が世界一としてギネス世界記録に認定、現在40カ国以上で販売されている。

 大谷と契約締結した日、伊藤園の株価は午後3時の時点で、前日終値3689円から141円上昇し、3830円となった。SNS上では《大谷という名前だけで株価が爆上がり》《大谷さん効果、1日ですごいですね!》などと盛り上がった。

“大谷効果”の影響か、株価が上昇した伊藤園だが、ブランドイメージが損なわれかねない事態が横たわっていた。その当事者となったのが、大谷の通訳を担当していた水原一平容疑者だ。水原容疑者は違法賭博に関与し、大谷の銀行口座から不正に送金したとして米捜査当局に訴追。大谷からだまし取ったとされる額は1700万ドル(約26億5000万円)と見られている。

 4月12日配信の「NEWSポストセブン」では、ノンフィクションライターが水原氏の米カリフォルニア州の自宅を訪ねたときのことが報じられた。水原容疑者は居留守を使ったようだが、自宅の部屋と見られるドア前には段ボール箱が2つ置かれており、そのうちの1つはペットボトル緑茶の「お~いお茶」の箱だったという。

「水原容疑者の自宅玄関と思われる場所に置き配された『お~いお茶』の箱があったとしても、お茶に罪があるわけではありません。ただ、SNS上には《一平さん、居留守自宅に置き配の…会社が思い出して欲しくないやつ》などと書き込みがありました。また、水原容疑者は大谷がエンゼルス時代もダッグアウトで『お~いお茶』を飲んでおり、今となっては水原容疑者が愛飲していたことでマイナスイメージを持つ人もいるようです。しかし株価の上昇を見てわかるように、それを吹き飛ばすほど大谷とのグローバル契約の影響力は大きかったようです」(スポーツ紙記者)

 水原容疑者の一件で足を引っ張られた大谷だが、それを感じさせない大活躍ぶり。水原容疑者が愛飲していた「お~いお茶」のイメージアップにも貢献。ドジャースも伊藤園も見事に救った。

(石田英明)

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