森会長の後任は?坂上忍が「バイキング」で“川淵推し”にこだわる理由とは?

 さまざまな候補の名前が挙がるたびに賛否が渦巻いた、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長人事問題。

 2月18日にも森喜朗前会長の後任が発表されるとも言われる中、まるで既定路線のように川淵三郎氏を後任と決め打ちしていたのがお昼のワイドショー「バイキングMORE」(フジテレビ系)。2月12日の放送では、これまでの輝かしい実績を取り上げ、過去にMCの坂上忍が行った独占インタビューのVTRまで流したが、そんな“川淵アゲ”の生放送の真っ最中に「川淵氏の後任白紙」速報が届き、坂上が顔面蒼白状態になったのは記憶に新しい。

 そんな中、2月16日の放送ではこの人事について再び議論。後任候補選びが「男女平等と選考過程の透明性」がテーマになっていること、そして新型コロナウイルスの感染状況によっては開催中止という判断をすること、無観客開催の場合は経済的損失の責任をどう取るのか…といった重責から、コメンテーターで出演していたヒロミは「聞けば聞くほど選ばれたくないと思う。そういう覚悟を持ってしないといけない役職」と指摘。同じくコメンテーターのブラックマヨネーズからも「絶対に実務ができる人じゃないと…」と大真面目なコメントが。すると、ここで4日前のリベンジ(?)とばかりにMCの坂上忍が持論を放ったとか。

「坂上さんは、いろいろ白紙にした上で『やり直して、川淵さんというのはないの?』とオーバーなジェスチャーをまじえて叫んでましたね。それほどの川淵信者というか、4日前の天国から地獄に突き落とされた、ネット上では放送事故とも言われた状況が悔しかったのかもしれません。その主張の強さは、すぐに進行役の伊藤利尋アナが、川淵氏はすでに辞退していると伝えたほど。とにかくMCらしからぬ冷静さを欠いた“川淵推し”でした(笑)。以前、NPBへの復帰計画を表明した新庄剛志さんの時もそうでしたが、過去に独占インタビューした人には、基本的にベタ褒めする傾向が強い。他の共演者に対して『私だけは知っている』と、やや上から目線になるのも特徴ですね」(週刊詩ライター)

 そもそも川淵氏の就任が白紙になった背景には、「マスコミの前でペラペラしゃべりすぎたから」との指摘もある。そのリップサービスに便乗する形で番組をあげてプッシュしたことで、今回のドタバタ人事についても《バイキングみたいな決めつけ報道のせいでは?》《もっと取材してから報道するべき》《川淵さんなら国民がOKすると思い込んでる坂上のようなメディア発信者の責任》など、テレビ局をはじめメディアの報道に猛省をうながす意見も少なくないとか。

 間もなく発表される新後任。「バイキングMORE」のトークでは今度こそ中立公正で冷静な視点が求められそうだ。

(飯野さつき)

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