【U23日本代表】韓国に惜敗ではなく「惨敗」VIP待遇に溺れた“危機感ゼロ”のユルさ

 パリ五輪出場を目指すサッカーU23日本代表が4 月22日、ドーハで開かれているU23アジア・カップで韓国代表に0-1で敗れた。「(韓国は)言われなくても意識しる相手。ぜひ勝ちたかった」と大岩剛監督は悔しさいっぱいだった。

 すでに決勝トーナメント進出は決めているが「韓国相手に『惜敗』という見出し躍っているものの、監督も選手も甘すぎます」(サッカー担当記者)との声が圧倒的。韓国が体を張ってくるラフプレーを盾にペースを作ってくるのはいつもパターンなのだが、日本はそれにさえ対抗できなかった。

「韓国戦の敗因は、U23代表にもかかわらず待遇が良すぎるから。海外遠征の移動も基本はビジネスクラス。今回は五輪予選とあって主催するアジアサッカー連盟が宿泊ホテルを用意するのですが、こちらも基本、5つ星ホテルの上に、日本は必ず専属シェフを連れて行く。アンダー世代での待遇は間違いなく世界一で、『アウェーの洗礼』なんてよく言いますが、今大会も全くそんなことはありません」(現地で取材するスポーツ紙記者)

 しかも、これまでの五輪代表と違ってスター不在のメンバーだが、日本戦全試合地上波の生中継で放送されている。

「民放で放送しているテレビ朝日は真っ青ですよ。日韓戦だからといって放映権を取ったのですが、全く話題になりませんでした」(民放局サッカー担当ディクター)

 唯一目立ったのは、招集された多くの選手がなぜか“金髪”に染め上げていること。前出の現地取材するスポーツ紙記者も「日本のサッカー選手はなぜ金髪にする選手が多いんだ? と質問されましたよ」と苦笑いだった。

 準々決勝では開催国のカタールと対戦する(25日)。負ければパリ五輪出場が消滅するわけだが、宿敵韓国に負けてもチーム内の危機感はゼロに近いという。

(小田龍司)

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