「レアルBでやるべき」本田圭佑、久保建英のマジョルカ移籍に疑問を呈し賛否

 元サッカー日本代表の本田圭佑が9月16日放送の「news zero」(日本テレビ系)にゲストで出演し、サムライジャパンで脚光を浴び続ける後輩の久保建英について言及する一幕があった。

 本田は未だに自身の所属先が決まらない状況が続いているものの、噂される現役引退については「(獲得の)オファーがあるのでしないです」と断言。しかし、自分が希望するクラブからはオファーを受けるには至っていないのが現状だという。

 続けて、今夏に世界的名門クラブのレアル・マドリードへ加入し、その後に期限付きレンタルでマジョルカに移籍した日本代表MF久保建英の選択については、「個人的にはレアルに移籍した時に、レアルB(チーム)だとしても、レアルに残って欲しかった。バルサとかレアルとか強いクラブは、レンタルした選手はなかなか戻ってこれない。久保さん、めちゃくちゃテクニックあるので上手いチームの方が生きるんですよ。守備に追われたりしたら、本末転倒。大活躍しないとなかなか戻れない。それは思ったより難しいんです」とコメントした。

「久保と同じく、イタリアの名門ミランでポジション争いに挑み続けた本田ならではの意見ですが、レアル・マドリードのようなクラブでは移籍市場を迎えるたびに当代No.1の世界的プレーヤーと契約し、絶えずハイレベルなポジション争いが展開されます。本田は一度レンタルでレアルを出てしまうと、再び戻ってくることが困難だと主張していますが、チームに残っていたとしてもレアルBで修行を積む日々で、そこからトップチームに引き上げられる可能性はかなり低いでしょう。つまり、久保はレアルBでプレーしながら自身のクオリティをアピールするか、マジョルカでアピールするかの二択を迫られ、後者を選んだということ。いずれにしても、どこかの環境で久保は自らの価値を証明する必要があったわけです」(スポーツライター)

 正解はない。しかし、ファンの間では久保の選択について「そもそも久保がレアルに残るつもりがあるのかどうか不明」「でも活躍して呼び戻される自信があるんだろうな」「レアルBに残ったところでその凄い奴らを押しのけてレギュラーを取らないといけない現実は変わらない」「プレーしてなんぼでしょ」などと賛同する声も散見される。

 そもそもレアル・マドリードと契約した時点で壮絶なチャレンジをスタートさせる覚悟はできているはず。まずはマジョルカでその才能に磨きをかけることが先決と言えそうだ。

(木村慎吾)

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