日本代表MF久保建英が所属するスペインのマジョルカが9月13日、リーガ・エスパニョーラ第4節のアスレティック・ビルバオ戦に臨み、0-0のスコアレスドローで終えている。
この日は久保にとって特別なものとなった。マジョルカの一員として初のホーム戦を迎えた久保は期待された先発メンバーからは外れ、ベンチスタートとなったものの、後半18分にMFダニ・ロドリゲスと交代でピッチへ投入されるとその限られた時間の中でキレのある動きを披露。
なんといってもハイライトはスコアレスで迎えた後半35分、ペナルティーエリア内で積極果敢に相手DFへドリブルを仕掛け、巧みにファウルを誘発した場面だろう。長い時間得点を奪うことができていなかったマジョルカだが、久保のキレキレのドリブルからPKを獲得し、18歳の新戦力による最高のお膳立てを得た格好となった。
しかし、PKキッカーを務めたFWアブドン・ブラツが枠内に蹴り込むことができず、久保の貢献は水の泡となったが、現地サポーターの久保への評価は彼のSNSを見れば明らかである。
「マジョルカでのホームデビューを飾った久保は試合後、自身のインスタグラムアカウントに『ホームデビュー戦!!』と日本語&スペイン語で綴ると、そのコメント欄にはラ・リーガ公式アカウントからのリプライやレアル・マドリードのサポーターと思しきユーザーによる『マドリードに帰ってきてくれ』との声、そして現地のファンによる『あなたはマジョルカのメッシだ!』などという賞賛の書き込みがありました。“メッシ”とは言わずもがなバルセロナに所属する世界最高のフットボーラーのことですが、久保はメッシと同じ左利きで小柄なチャンスメーカー。かねて幼少期より“和製メッシ”“日本のメッシ”などと称されてきましたが、“マジョルカのメッシ”という異名を新たに得ることができましたね。しっかりとそのプレーぶりや貢献度が認知されている証でしょう」(スポーツライター)
今節ではPK奪取によるゴールのお膳立ては得点につながらなかったが、次は久保自身によるゴール&アシストに大きな期待を寄せたくなるほどの活躍ぶりだったと言えるだろう。
(木村慎吾)