欧州で野球少年激増か! 大谷翔平が「サッカーの国」でも知名度爆上げ中だった

 10年1000億円超というドジャースと大谷翔平の巨額契約は、MLB史上最高どころか北米スポーツ史上最高額の契約となり、野球不毛地帯の欧州や他地域のメディアでも破格の扱いで伝えられている。日本出身の二刀流の知名度が世界で爆上げ中なのだ。

 例えば、ドイツのn-tvは〝世界で最も知られていないスーパースター〟と銘打ち、今回の契約内容や彼が打ち立てた快挙の数々を紹介。そのうえで「(NBAの)マイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズに匹敵」という最上級の評価で伝えている。

 また、アルゼンチンの大手紙「Ole」も「オオタニがメッシを超える7億ドルで契約!」とカタールW杯で悲願の優勝に導いた母国の英雄と比較する形で記事を掲載。英国紙の「ミラー」や「ザ・サン」も「メッシとC.ロナウドを抜いた!」と一斉に報じた。

 ちなみにサッカー先進国の欧州のネット上でも、大谷ついての書き込みが増えている。例えば、二刀流について《GKが得点王を獲るようなものか…どう考えてもヤバいだろ!》《オオタニと比べたら、金満のサウジリーグに移籍した連中が霞んで見えるな》なんてコメントも。いずれにしてもとんでもない実力を備えたスターとして認知され始めているようだ。

「ゴルフのタイガー・ウッズやテニスのジョコビッチ、かつてのボクシング王者マイク・タイソンらの名前は、スポーツに興味がない人にも広く知られていますが、大谷はこうしたレジェンドと並び称される存在となりつつあります」(スポーツジャーナリスト)

 なお、欧州での野球人気は上昇しており、オランダ、イタリアのほか、フランス、スペイン、チェコなどにも浸透している。実際、ヨーロッパ出身のMLBやマイナーリーグの選手は年々増加傾向だ。

「サッカーのトップ選手より年俸の高い大谷の存在はインパクト大。世界の野球競技人口の拡大のためにも彼の存在は追い風になるはずです」(同)

 プロスポーツにとって欠かせない新規ファンの開拓。MLBが目論む欧州での市場拡大は、大谷にかかっているのかもしれない。

スポーツ