2023年8月にドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトからイングランド・プレミアリーグの強豪リバプールへ電撃移籍を果たしたサッカー日本代表キャプテンの遠藤航。同年12月以降はレギュラーに定着し、アーセナルやマンチェスター・シティと優勝争いを繰り広げるビッグクラブの主力選手となっている。
だが、そんな大活躍ながら日本での扱いは驚くほど小さい。メジャーリーグがシーズンオフだった期間もテレビ各局は連日10~15分の時間を割いて報道していたのに対し、遠藤については30秒~1分ほど触れる程度。サッカーファンからは《扱いが小さすぎ》《テレビ局から嫌われてるのか》など、疑問の声も上がるほどだ。
ただ、両者の扱いの差には明確な理由も存在するという。
「映像の使用料の違いです。例えば大谷翔平の場合、テレビ各局が撮影チームを現地に派遣しているので、映像に支払う金額が抑えられるんです。一方、プレミアリーグの場合、映像は基本的に借りなければならず、ニュース配信用の短いスポット動画でも1回使用するたびに10万円以上かかってしまう」(スポーツジャーナリスト)
つまり、大谷のほうが使える映像が多く、かつ安いゆえに扱いが大きくなるという事情らしい。
「もちろん、大谷はメジャーの本塁打王でMVPですが、今季の遠藤は守備的MFとしては世界最高峰のプレミアリーグでもトップクラス。メジャーに例えるならプレーオフに進出するチームでタイトル争いに絡むレベルです。むしろ、彼に関しては英国メディアのほうが評価しており、現地での扱いが日本よりも大きいくらいです」(前出・ジャーナリスト)
レアル・ソシエダの久保建英もビッグクラブへの移籍が噂されているが…。
「実現しても同様にテレビ局側の事情で扱いが大きくならない可能性は高いですね」(前出・ジャーナリスト)
報道の扱いの大小などに関係なく、ファンはそのプレーを十分に評価しているはずだ。遠藤をはじめとした海外組のますますの活躍を祈りたい。