「サザエさん」ついに「マタニティマーク」まで登場した時代設定の困惑

「マジで時代設定どうなってるんだ…」そんな困惑の声が日曜日の夕方、全国のお茶の間に飛び交っているようだ。

 国民的アニメとして多くのファンに親しまれているアニメ「サザエさん」。毎週日曜日の夕方に放送されることから、明日から始まる仕事を考え憂鬱な気分になる「サザエさん症候群」という言葉が有名になったのも、それほど多くの人が視聴しているからだろう。

 アニメは1969年(昭和44年)にスタート。現在でも当時の時代背景がところどころに残り、作中に「黒電話」やブラウン管の音声多重テレビが登場するなど、昭和感を感じさせる部分も人気の一つといえる。

 ところが最近は、東京スカイツリーやコンパクトデジカメなどが登場するなど、時代設定がかなりユルユルになっており、視聴者を困惑させている。3月17日の放送でも、タラちゃんが電車内にいた妊婦に席を譲るシーンで、妊婦のバッグに2006年(平成18年)に導入が始まった「マタニティマーク」が付いていたことがネット上で話題になった。

「磯野家では相変わらず黒電話やブラウン管テレビが使用される一方、ノートパソコンや緑の公衆電話など時代そぐわないアイテムが登場します。当初は作品の世界観や人間関係を変えるものは原則出さないという方針があり、1980年代以降に普及したものは登場しませんでしたが、最近は方針を変更したのかもしれません」(アニメライター)

 どうやら現在放送されているサザエさんの時代設定は「昭和」から「現代」に変わったようで、家電などが古いのは、磯野家の物持ちが良い、もしくは元来の昭和マニアと理解するしかないようだ。

(ケン高田)

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