キャンプで「キャラ変」巨人・阿部慎之助監督が球団からお灸を据えられていた「上から目線指導」

 阿部ジャイアンツがまずまずのスタートを切っている。オープン戦では3試合目(2月25日・対ヤクルト)で今季初黒星を喫したが、ドラフト1位ルーキー、西舘勇陽投手が初登板して2回を無失点に抑えた。

 2戦目までは23安打19得点と猛打を展開するなど、昨年の巨人とは明らかに「色」が違う。また昨季の盗塁数は阪神の79に対しセ・リーグ4位の48だったこともあり、阿部慎之助監督は「信号無視をしない“暴走族”を作りたい」と独特の表現で、“走る野球”を敢行していくことを宣言している。

 そんな阿部監督は、このキャンプで、とにかく明るくよく喋ると取材陣の間でもキャラ変ぶりが評判だった。

「2軍監督時代は『2軍なんて勝ち負けは関係なし!!』 などいう大前提で、突然『今日はノーサイン』という試合を行なってみたり『早大とのプロアマ戦に敗れた時には選手全員に“罰走”』と、まるで高校野球のノリでしたからね」(巨人担当記者)

 これに“待った”をかけたのは巨人のフロント陣だったという。

「上から目線の指導方法はよくないと、実はキツ~イお灸を据えられている。だから常にニコニコ、愛想が良いんですよ」(前出・記者)

 阿部監督自身も2軍監督時代はかなりのイライラ続きだったようで、体重は100キロ超え。そんな体型では選手に対して説得力もないと20キロの減量に成功し、現時点リバウンドは一切見られない。

「減量を始めてからのルーティンは『納豆』で、今も毎朝必ず食べているそうです」(夕刊紙記者)

 2年連続Bクラスという非常事態の巨人軍を粘りある野球で果たして救えるか。その「キャラ変」の行方とともに注目だ。

(小田龍司)

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