プーチンがついに”禁じ手”各国首脳が大警戒する「宇宙核兵器」投入計画

 もはや正気を失ったこの男の言動は、誰も止めることができないのか。

 2月14日、米下院情報特別委員会のターナー委員長(共和党)が、「深刻な国家安全保障上の脅威」に関する情報があり、全ての議員と共有するとの声明を発表。その際、同氏は「脅威の中身」については触れなかったのだが、

「米国の機密情報を扱う委員会の委員長が、『この情報を全議員が入手できるようにした』と宣言したわけですからね。当然、それなりの信憑性があり、加えて緊急性を要する内容だったことは想像に難しくない。さらに米国だけでなく、同盟国に対しても、この脅威に対し対応策がとれるよう、バイデン大統領に情報の機密解除を求めたと言いますから、それが国際安全保障上、極めて深刻な問題であることは間違いないでしょうね」(全国紙国際部記者)

 では、その「深刻な国家安全保障上の脅威」とはいったい何なのか。米メディアによれば、それこそがロシアによる核兵器の宇宙空間投入という、とんでもない計画だというのである。

 情報筋の談話を紹介した米ABCテレビによれば、ロシアは地球上に核兵器を投下するのではなく、人工衛星に対し核使用を考案していると報じ、CNNも「ロシアが爆発時にものすごいエネルギー波動を起こし(宇宙で)衛星を破壊できる核兵器を開発している」と追随。さらに、ニューヨーク・タイムズによれば、16日、17日にドイツで開かれたミュンヘン安保会議に出席していたブリンケン米国務長官が、この情報を中国の王毅主任(外交部長兼職)と、インドのジャイシャンカル外相に伝え、「宇宙で核爆発が起きた場合、米国のみならず中国、インドの衛星も破壊されることになる。両国でロシアを止めてほしい」と呼びかけた、とかなり具体的に報じている。

「現在、宇宙空間での核兵器使用は1963年の部分的核実験禁止条約(PTBT)や、宇宙条約で禁止されています。また67年に発効した宇宙条約に明記される『地球周回軌道への核弾頭配備』についても、ロシアは署名をしていますからね。ただ、ロシアは2021年に、自国の古い衛星を破壊するためミサイルを使用し大量の宇宙ごみが発生、他国の国際宇宙ステーションや人工衛星を危険に晒した”前科”がある。これらの報道が事実であれば、プーチン氏は条約から離脱し、宇宙空間にある拠点から核兵器を使い、他国の人工衛星を破壊する開発を進めている可能性もあるということです」(前出・記者)

 そして、その恐るべき兵器は、爆発時の巨大なエネルギー波動により衛星の電子回路を焼き切って無力化できる、新型核EMPだとされる。仮にロシアがこの攻撃を実施した場合、米国の軍事衛星だけでなく通信・放送衛星、測位衛星や観測衛星など、すべての軍民のインフラに重大な問題が生じる。結果、全世界の携帯電話、インターネット、GPSなど衛星基盤も不通状態に陥り、世界の人々の日常生活にこの上ない支障をきたすことになるのは必至だという。

 誰でもいいからプーチンの暴走を止めてくれ! 世界の人々がそう願っていることだろう。

(灯倫太郎)

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