高価格でリピ困難、ビジュアルにも飽きが…「とじないカツ丼」の人気が急落している!

 SNSでバズり、人気に火が付いた「とじないカツ丼」。

 カツ丼といえば、トンカツと玉ねぎを卵でとじて白米の上に乗せたどんぶりの王様ともいえる料理。一方、周知のようにブームになっているのはトンカツを卵でとじるのではなく、白米の上にふわとろ卵を敷き、その上にトンカツを乗せるという一品だ。

 厚切りのとんかつは蓋が閉まらないほどボリューミーで、インスタ映えすることからSNSで火が付いた。実際、「#とじないカツ丼」で検索すると、多くの人が写真を投稿している。都内では専門店が何店もオープンし、連日長蛇の列ができていた。

 だが、このヒット料理の人気に早くも陰りが見え始めたという。グルメライターが語る。

「ここ2、3年で急速に増えたとじないカツ丼は、分厚いとんかつとその上に乗った卵黄のビジュアルが映えるとして、大きな話題になりました。一方で1500円から3500円という価格帯は、お世辞にも財布に優しいとは言い難く、1度訪れただけで満足してしまう客も少なくありません。あれほど見かけた長蛇の列も今ではすっかり目にすることがなくなりましたね。そもそも蓋が閉まらないというよりは、無理矢理どんぶりに蓋を乗せているだけという指摘もあり、最初からカツを別皿で出したほうがいいのでは、という意見もあります。やはり出汁と卵をたっぷりと吸った衣の魅力には勝てなかったのかもしれません」

 これまでにも「二郎系そば」や「チーズタッカルビ」など、様々なグルメが流行っては姿を消してきた。「とじないカツ丼」も同様に短命で終わってしまうのか…。

(ケン高田)

ライフ