巨人の阿部慎之助監督が4年ぶりのV奪還に向け「五箇条の御誓文」を発令し、ファンをザワつかせている。
「五箇条の御誓文」とは、徳川幕府が大政奉還した翌年に明治新政府が発布した政治の基本方針で、「政治は人々の話し合いで決定する」、「欧米の進んだ文明を求めて、国家を発展させる」などが掲げられている。
では阿部監督はこれに習い、キャンプでどんなことを発令したのかというと、「部屋で寝る前に翌日のシミュレーションをすべし」、「2、3軍の選手は常に1軍に呼ばれる準備をすべし」、「実戦はフル出場すべし」、「宿舎でコーチは選手のテーブルで食事すべし」、「休日はゴルフで交流すべし」。
一見、どれも選手やコーチにとって大切なことのように思えるが、「ありえない!」とファンをア然とさせているのが「ゴルフ」と「飲みニケーション」だ。スポーツライターが語る。
「阿部監督は選手とコーチが同じ食卓を囲み、酒を飲みながら『今日、練習どうだった?』とコミュニケーションを取ってほしいとも訴えているんです。昭和時代ならまだしも、最近の若者がこれを受け入れるとは到底思えません。休日のゴルフはもはや問題外でしょう。せめて野球から離れている時間ぐらいは選手の自由にさせたほうがいいと思うのですが…」
今季、チームスローガンに「新風」を掲げた阿部監督だが、選手は吹きすさぶ風に寒々としているのではなかろうか。
(ケン高田)