豊洲「千客万来」がついに開場!初日から大賑わいも「どこが千客万来なのか」疑問の声

 東京都江東区の豊洲市場に隣接する観光施設「豊洲 千客万来」が2月1日にオープンし、多くの人が詰めかけた。

「千客万来」は当初2018年の豊洲市場開場と合わせて開業する計画だったが、小池百合子東京都知事が移転基本方針で示した旧築地跡地を「食のテーマパーク」とする構想に事業者側が反発。さらに新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、23年春にずれ込んだ。

 施設内には、飲食店が立ち並ぶ食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と、温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」があり、国内の観光客やインバウンド客の来館を見込んでいる。

 フードコートではマグロの解体ショーなども行われ、新鮮な海の幸が食べ放題だというが、インバウンド客をメインターゲットにしているのか、あまりにも高額なメニューの数々に、SNS上では「どこが千客万来なのか?」と疑問の声も上がっている。

「豊洲市場に隣接していることから、フードコートではマグロなどの海鮮をウリにする店が多い。しかしメニューを見ると、ある店は本マグロ丼が6980円、いくらとサーモンの海鮮親子丼でも3600円もする。また箱根と湯河原の温泉を源泉から運んだという24時間営業の『万葉倶楽部』の入館料は3850円。翌朝まで滞在する場合はさらに3000円がプラスされます。観光地としては決して高すぎるわけではありませんが、インバウンド客はともかく、一般客はそうそう気軽に足を運べそうにありませんね」(旅行ジャーナリスト)

「千客万来」を運営する「万葉倶楽部」は、インバウンド客の他にも、地元住民や近隣で働く人にも気軽に利用出来る施設を目指しているというが、いくら物価高とはいえ、1回の来場で1万円以上もかかるようでは、とても気軽とは行かないのではないか。

 当初、万葉倶楽部は170のテナント誘致を提案していたが、テナント数は最終的に約70店と半数以下にとどまっている。

 波乱の幕開けとなりそうだ。

(ケン高田)

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