大阪・関西万博で発売される「究極のえきそば」が発表された。販売する「まねき食品」は記者会見で、「明るい未来を抱ける味を目指す」と意気込みを見せるが、この商品に賛否の声が起きている。
えきそばは、関西の老舗駅弁屋として親しまれている同社が新開発した商品で、同社では1日50~100食の売上を目指すとしている。だが、注目されたのはその価格設定だ。なんと、1食3850円(税込み)。
「万博のような大型イベントでは『観光地価格』が適用されるケースは珍しくありません。昨年2月にオープンした、東京・豊洲市場の場外エリアに開業した観光施設『千客万来』では、数千円から1万5000円もする海鮮丼が『インバウン丼』と呼ばれ、話題になりました。くだんのそばは、すき焼き風に味付けされた地元の神戸牛と温泉卵がトッピングされ、輪島塗の器で提供されるという豪華な一品であり、単なる観光地価格とは言えないかもしれませんが、4000円近い価格に違和感を持った人も多かったようです」(イベント関係に詳しいフードコーディネーター)
もっとも、同社では480円の「天ぷらえきそば」も販売する予定で、特に高価格メニューを意識したわけではないようだ。実際、他のフード店で高価格メニューが乱立するかといえば、
「日本国際博覧会協会が昨年12月10日に発表した『来場者輸送具体方針(アクションプラン)第5版』によると、来場者総数約2820万人のうち、国内が約9割、海外が約1割と想定しています。なので、インバウンドを想定とした、『インバウン丼』のような高価格メニューはあまり登場しないと見られています」(前出・コーディネーター)
安くて美味しい料理も豊富…。万博では、そんな大阪の魅力を見せてもいいのでは!?
(ケン高田)