えッ「瓶コーラ」が販売終了だって!? 飲料やお菓子の「終売デマ」が相次ぐ理由とは

 東京都内にある有名喫茶店の公式X(旧Twitter)が、「コカ・コーラの瓶が販売を終了する」と投稿すると、瞬く間に拡散して惜しむ声が相次いだ。しかし、実際にはこれが誤情報であると発覚し、喫茶店には批判が殺到している。ここ最近、飲料やお菓子の終売誤情報が増えているが、その理由とは?

「瓶のコカ・コーラが終売になるとつぶやいたのは、3万5000人以上のフォロワーを持つ、老舗の有名喫茶店でした。しかも、『今まで仕入れていた会社は昨年すでに販売を終了している』や『今はやっと見つけたお店から仕入れていますが、このお店もいつ急に販売終了になるか分からない』など詳細な情報を投稿したため、多くの人が信用してしまったようです。人気漫画家の江口寿史さんもこの喫茶店の投稿を引用して、『えええ~!?泣』とリポストしています」(フリーライター)

 しかし、東京コカ・コーラによると、「瓶での販売は終了していませんし、終了する予定もございません」と喫茶店の情報を否定。昨今は瓶製品の需要が拡大しており、必要な瓶の供給が逼迫していることから、一時的に瓶製品の出荷を調整しているだけであると説明した。これを受けて、喫茶店のXは思い込みによって誤情報を投稿してしまったことを謝罪し、当該の投稿は削除されたのだった。

「実はこうした誤情報を流してしまうケースが増えています。2021年には駄菓子屋の関係者がヨーグルト風味の駄菓子『フラワーヨーグル』が終売すると当時のTwitterに投稿し、拡散しましたが、実際には製造会社が廃業して別の会社に事業譲渡したことを勘違いして投稿したことが明らかになりました。喫茶店や関係者など現場に近い人たちからの投稿だとつい信じてしまいますが、製造元が公式に発表するまでは鵜呑みにしない方がいいかもしれません」(同)

 また、最近では「2024年で販売停止されるお菓子」という動画がTiktokなどで拡散し、カルビー「じゃがりこ」の公式Xがこの内容を否定する投稿をおこなう事態にもなっているので、バズらせるためのデマ情報にも要注意だ。

(小林洋三)

ライフ