現在、韓国では日本旅行がブームになっており、11月の日本旅行者はコロナ禍前の2019年を大幅に上回っていることが分かった。つい数年前まで韓国では「NO!ジャパン」と日本製品の不買運動が行われていたが、現在では「YES!ジャパン」と親日派が増えているという。
「日本政府観光局が発表した11月訪日客数は約222万人で、そのうち最も多かったのが韓国からの約65万人でした。なお、コロナ禍前の19年同月の訪日韓国人約20万人を大きく上回っていて、今年1月~11月までの時点ですでに19年全体よりも多く、過去最多だった18年全体の753万人には及ばないものの、618万人の韓国人が日本へやって来ているのです」(旅行ジャーナリスト)
韓国というと、19年に日本政府が韓国向け輸出規制を強め、ホワイト国から除外したことに反発して、日本製品を不買する「NOジャパン運動」が盛んに行われていたことが記憶に新しい。これを受けて日本でも嫌韓ムードが高まっていたが、実は韓国では今、日本のアニメや音楽、文化などを愛する人が急増しており、「YESジャパン現象」が巻き起こっているのだ。
「韓国が掌返しでYESジャパンになったのは、22年に親日派である尹錫悦大統領が就任したことが大きいでしょう。反日姿勢を貫いた文在寅元大統領時代からは風向きがガラリと変わり、今年1月に公開された日本のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』は韓国で440万人を超える観客動員数を記録し、3月に公開された『すずめの戸締まり』は550万人を動員。韓国で上映された日本映画の歴代1位を塗り替えました。特に若い世代では日本愛が強く、日本語と韓国語をミックスして話す“ハンボノ”も流行しているのです」(韓国事情に詳しいライター)
ちなみに、韓国観光公社によると、今年韓国を訪れた観光客で最も多かったのは日本人だったという。このままお互いに親日、親韓でいられればいいのだが…。
(小林洋三)