日テレの年末は「笑ってはいけない」から「イッテQ」にバトンタッチか!?

 年末の特番といえば、一強の「NHK紅白歌合戦」に民放各局が挑む形でおなじみ。なかでも日本テレビの「笑ってはいけないシリーズ」は民放での視聴率トップをひた走り、紅白に興味を失った層の受け皿番組となっていた。だが今年の年末にはその構図に大きな変革が発生する可能性があるという。

「今年は吉本興業を巡る一連の闇営業問題で同社の藤原副社長が思わぬ形でフィーチャーされることに。藤原副社長は『笑ってはいけないシリーズ』に欠かせぬ登場人物だったことから、そのスタイルを踏襲することに日本テレビ側が躊躇しているようです。しかも同番組はいわば吉本オールスター出演番組ですから、諸々の問題が解決済みとは言えない状況で『笑ってはいけない』を放送すると、批判を浴びかねません。そのため06年から年末の風物詩になってきた同番組が、見送りになる可能性も出てきたというのです」(テレビ局関係者)

 ただ「笑ってはいけないシリーズ」は、民放の年末特番としては9年連続で視聴率トップに君臨してきた人気番組。その後継にふさわしい番組があるのだろうか。

「『笑ってはいけない』の後釜となりうるといえば、同局の看板でもある『世界の果てまでイッテQ!』の特番しかないでしょう。今年の『24時間テレビ』ではチャリティマラソンのアンカーを務めたいとうあさこがゴールする際、内村光良が並走するシーンが映し出されるなど、日テレ局内で『イッテQ!』は絶大な存在感を誇っています。また同局のバラエティ部門の幹部は『イッテQ』出身者が多く、年末特番の大役にも問題なく対応できるに違いありません」(前出・テレビ局関係者)

 ただ仮に「イッテQ!」を年末特番に持ってくる場合、大きなネックがあるという。テレビ局関係者が続ける。

「世間では18年に発覚したやらせ疑惑の影響を危惧する声も残っていますが、問題視された祭り企画はすでに復活が決まっていますし、日テレ的にはすでに解決した問題と受け止めているようです。それよりも最大のネックと言えるのは、司会の内村光良が紅白の司会を2年連続で務めていること。それゆえ大晦日の内村を巡ってNHKと日テレでの争奪戦となりかねず、『イッテQ!』年末特番の実現は内村を確保できるかどうかにかかっているのではないでしょうか」

 今年の年末には、内村抜きの「イッテQ!」というレアな特番を見ることができるかも?

(浦山信一)

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