マクドナルドの急拡大計画「4年間で1万店新規出店」に冷めた声「そんなにいらない」

 米ファストフードチェーン大手「マクドナルド」は12月6日に行われた投資家向けサミットの中で、2027年までの今後4年間に全世界で1万店の新規出店を行うと発表した。これは同社にとって過去最速の拡大になるという。

「現在、マクドナルドは全世界におよそ4万1000店舗を展開していて、27年までに5万店舗を達成するといいます。同社によると、創業から1万店舗の出店までに33年かかり、3万店舗から4万店舗に増やすまでには18年かかったそうで、4万店舗から5万店舗へは史上最速の拡大になると説明しました。同社はまた、5万店舗を達成することで、全体の売上が2%ほど成長すると予測しています」(社会部記者)

 同社のイアン・ボーダン最高財務責任者は、海外のフランチャイズでは中国、インド、日本、ブラジルなどで約7000店舗を新規出店するとしており、日本にも多くの新店舗が登場しそうだ。ちなみに、同社はグーグルとの提携も発表しており、今後はAIによって自動化された店舗が続々と登場する可能性も示唆した。

「マクドナルドの急拡大計画に対して、日本のネット上では《2%しか成長しないなら、そんなに出店しなくていい》《もう、そんなに店舗はいらない》といった否定的な意見が少なくありませんでした。2023年10月に『バーガーキング』が200店舗を達成した際に、3000店舗弱のマクドナルドを意識してか、『このペースで新規出店を進めると、今世紀中に3000店を超え、国内の飲食チェーンにおいて店舗数が日本一となります』とジョークとも取れるような発表をした時には好意的な意見が多く見られたんですけどね」(経営コンサルタント)

 とめどなく巨大化し続けるマクドナルドに対しては、もう十分と感じている消費者は多いのかもしれない。

(小林洋三)

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