突然、知人と連絡が取れなくなった。気づいたら友人のLINEのアカウントが削除されていた。もしもそんな事態に見舞われたら「人間関係リセット症候群」かもしれない。12月7日放送のフジテレビ系「めざまし8」では、この症状を取り上げ、若年層だけでなく、中高年にも起こり得ると解説。「離婚を機に誰とも連絡を取らなくなった」(40代男性)、「子供の受験失敗を機に近所付き合いをやめた」(50代女性)といった声を紹介した。
社会学者の古市憲寿氏はこれを「現代人の特権」として、「昔は村とかで暮らしている人たちって地縁、血縁から離れられなくて苦しんだって人が多いと思うんですけど、今だったらブロックとかで済んじゃうからいい時代だなと思うんですけど」と持論を述べていた。
その後、話題は“リセットされた側”にうつり、意見を求められたジャーナリストの岩田明子氏は「私だったら心理的にすごいショックですし、何かあったんじゃないかと思って調べちゃったりもするかもしれない」とコメント。そこで古市氏が「政治家の批判とかするじゃないですか? その時に政治家から関係切られたりとかないですか?」と質問すると、岩田氏は「ない」と否定してこう続けた。
「政治家って心が強いので、(関係を)切ってはこない。『なんで?』とか、よりアクセスしてくることがある。逆に…。心強いですからね」
日本の政治家は心が強いのでリセットはしないという見解に、SNSでは《岩田さんは河野太郎取材したことないんだ》《河野太郎はどうなの?》といった意見が見られた。
「政治パーティーの裏金疑惑など、相次ぐスキャンダルにも回答を控える自民党幹部を見ていると、メンタルの強さを感じます。人間関係をリセットしたり、ブロックする必要もないのでしょう。一方で、河野太郎デジタル相はX(旧Twitter)で自身に批判的なアカウントに対して容赦なくブロックすることで有名。国会答弁でも『遠慮なくブロックさせていただいている』と述べています。せっかくなら河野氏のブロックについても言及してほしかったですね」(メディア誌ライター)
河野デジタル相は「人間関係ブロック症候群」といったところか。いずれにしても政治家は並の人間では務まらないかもしれない。