日大アメフト問題で玉川徹氏が“京大マウント”発動「スポーツ推薦なくても」

「日大と京大を比べるのは…」「また京大マウントか」「京大と比べたら酷だよ」といった声がSNSにあふれたのは12月5日の朝。テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」でアメリカンフットボール部の違法薬物問題で揺れる日本大学を取り上げた時のことだった。

 番組は日大が文部科学省に提出していた「改善計画」について説明。再発防止策検討委員会の益子俊志委員長の「勉強もしなくてはいけない」「学生スポーツを変えていきたい」との発言を取り上げ、これに京都大学OBでテレビ朝日元社員の玉川徹氏は「益子委員長の話っていうのはけっこう根本的な話だな」と前置きして、日大アメフト部が「実業団に対する予備校」のような形になっていたと指摘。「学生の本分ってなんなんですか?」と問題提起してこう続けた。

「僕が京大にいる時に甲子園ボウルで何回か優勝しているんですよ。その時に下した相手が日大だったんですよ。京大入る時にスポーツ推薦とかで入れないですから。とりあえず京大入った後でアメフトやりたいっていう人はアメフトで鍛えて学生日本一になってるんですよね。それと比べてみると、『もうみんなアメフトこれからもずっとやっていくんで、廃部になったら大変なんです』みたいな話が釈然としないところがずっとあるんです」

 記録を見ると、確かに1983年、1986年、1987年と、京大が日大を下して学生日本一になっていた。ちなみに甲子園ボウルの優勝回数は日大が21回(両校優勝含む)、京大が6回。最多優勝は関西学院大学の33回だった。

「京都大学ギャングスターズといえば、74年からチームを率いた名将・水野弥一監督のもと、黄金期を築きました。玉川さんの言う通り、スポーツ推薦制度がないため、入部するのは大半が未経験者。それでも『1年生には雑務をやらせない』など、他大学にはないルールでめきめきと頭角をあらわして日本一に輝きました。玉川さんの指摘にネット上では『ギャングスターズ強かったよな』『よくぞ言ってくれた』と好意的なコメントが寄せられた一方で、2005年に起きた京大アメフト部員による集団性加害事件を取り上げて、拡散させようとする動きも見られました」(メディア誌ライター)

 スポーツ推薦で日大に入学し、アメフトに青春を懸けた学生たちはどうなるのか。廃部か、存続か。注目は高まるばかりだ。

ライフ