横浜、ソフトバンクなどで活躍した元プロ野球選手、多村仁志氏。
横浜時代の04年、自身キャリアハイとなる40本塁打、100打点をマーク。06年に開催された「第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」では日本代表に選ばれ、チーム本塁打王と打点王の活躍ぶりを見せ、侍ジャパンを金メダルに導いた。
その多村氏が、西武、巨人で活躍した大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に出演(8月14日と15日)。広角に長打を打ち分けるバッティングフォームのルーツは、3度の三冠王に輝いた落合博満氏だったと明かしている。
時は森祇晶監督時代の横浜、01年まで遡る。落合氏は臨時打撃コーチとしてキャンプ地に訪れた。入団7年目でようやく一軍に定着した多村選手は、落合氏からマンツーマンで打撃指導を受けたそうなのだが、技術を教えると言うよりは、
「落合さんは、練習方法はこういうものがあるよって教えたかったみたいで。練習量もそうですし、ちょっとした肘の入り方とか‥‥」
教え方にも“オレ流”が貫かれていたようだ。
「左ピッチャーだったら、右中間方向から(球が)出て来るから、そっち方向に打ち返す。右(ピッチャー)だったら左中間方向から来るから、そっちに返せ」
と、落合氏の独特の表現を懐かしんだ多村氏。その後、2年連続3割30本塁打、そして「WBC」での大活躍に繋がっているのだから、落合氏には足を向けて寝られないだろう。
(ユーチューブライター・所ひで)