月曜日は水だけ飲んで過ごし、火曜日から金曜日までは「腹八分目」とし、週末は好きな食事を楽しむという「月曜断食」。
ただ、食事をする際には、その食べ物が胃の中でどの程度滞留するかを頭に入れておき、「食べる時間」「もの」「量」を決めることも重要になってくる。
「野菜は胃に入って1~2時間で消化しますが、たんぱく質の場合は4~6時間、炭水化物なら6~8時間かかります。ですから夜間に食べる場合は就寝時間から逆算して胃に負担を与えないものを選ぶべき。逆に昼に炭水化物を摂っても、仕事をしてエネルギーを使えば夜までに消化してしまうので、炭水化物を食べるのであれば昼間がベストということになります」
この断食が男性に支持される最大の理由が、一般的なダイエットではNGとされるアルコールの摂取が許されている点だ。
「なぜなら、酒が太る原因なのではなく、酒と何を一緒に食べるかが大事だからです。確かに、酒の中には糖度の高いもの、食べたものを一緒に吸収しやすいものもあるため、原料に米や麦を使うビールや日本酒は避けるべきですが、焼酎やウオッカ、ハイボールなどの蒸留酒であれば、さほど影響はありません。平日は野菜などをつまみに、それらのアルコールで晩酌する程度ならほとんど問題はないと考えていいでしょう」
週に1日の断食と週末までの「腹八分目」ではつらいものがあるが、晩酌しながらダイエットができるなら、ぜひチャレンジしてみたいもの。
「よく、あれもダメ、これもダメ、というダイエットがありますが、全部セーブしたら継続が困難になります。ですから月曜断食は、完璧さを求めず、時々やらかしてもいいんです。で、昨日の夜は食べすぎたから、今日の夜は軽くする。つまり、1日単位ではなく1週間単位でバランスを考える。こんな意識を持って4週間取り組めば、食生活は確実に改善されているので、体も変化しているはずです。健康と適正体重は必ずリンクしています。痩せようというより、自分の体を1回リセットしてみる。そんな感覚でチャレンジしてみてほしいですね」
百聞は一見にしかず。月曜断食でメタボ腹と決別しようではないか。