8月27日、シドニー在住の男性がオーストラリアの宝くじに当選し、9600万豪ドル、約68億円を手にしたことがCNNで報じられ、日本のネット上でも話題となっている。
「男性は仕事中に職場で知らせを受けたそうで、取材に対し『これからは終わりのない昼休みだ!』と話しており、何とも羨ましい限り。今年1月にも、同じくシドニー在住の女性が豪宝くじ『パワーボール』で同国史上最高額となる約84億円に当選したことが話題になったばかりでした。日本の宝くじ最高当選額は通常時で『totoBIG』の10億円ですから、まったくスケールが違います」(ギャンブル担当記者)
そのためネット上は《こっちは昼休みにすら入れないというのに》《今自分がやりたいこと全て叶えても68億円は使いきれない》など、使い道も含め夢のような話に盛り上がっている状況なのだが、こんな話もある。
「宝くじの高額当選で、必ずしも幸せになるとはいえません。有名な話では、2002年、当時の史上最高当せん額である350億円を手にしたアメリカのジャック・ウィッタカー・ジュニアさんは、もともと資産家だったにも関わらず、当選金を手にした途端、酒気帯び運転や脅迫容疑で逮捕された揚げ句、妻とは離婚。多額の小遣いを渡していた孫娘は法律違反薬物の過剰な服用によって死亡するなど次々と不幸が起こり、後年『宝くじの当選チケットは破っておくべきだった』とまで語っています。また、宝くじの高額当選者の多くが最終的に借金漬けになるという話もあり、全てがバラ色というわけでもなさそうですね」(経済ジャーナリスト)
それでも一度は体験してみたい。
(小林洋三)