頻発する災害に備えよ!「警視庁警備部災害対策課」が教える防災裏ワザ

 今年8月下旬、九州北部を襲った記録的な大雨により、福岡、長崎、佐賀の3県では35万5千世帯、計約84万7000人に避難指示が出た。また、2018年9月には北海道胆振東部地震が発生。離島を除く北海道の全戸、約295万戸が停電し、大きな混乱を招いた。

 地震や豪雨、台風といった自然災害はいつ、どこで発生してもおかしくない。そんなときに役立つのが、災害に対する知識と日頃からの備え。災害対策のプロである「警視庁警備部災害対策課」では実用的な防災対策をツイッターで紹介し、これが今、フォロワー数82万人超えという大人気だ。8月9日には、「いいね」やリツイート数が上位の災害対策知識110をまとめた書籍「警視庁災害対策課ツイッター 防災ヒント110」(日本経済新聞出版社)も発売されている。

「人気ツイート1位に輝いたのは『10円玉で袋を簡単に開ける方法』でした。10円硬貨2枚で袋を挟み込み、スライドさせると簡単に開けられるようです。ハサミがないときに便利でしょう。同2位の『マスクをつけてもメガネが曇らない方法』は、マスク上部を内側に折り曲げるだけでOK。そのほか、『水でカップ麺を作ってみた』『ペットボトルで簡単ランタン』など、ユニークで実用的な知識が、写真やイラストを交えて、わかりやすく紹介されています」(トレンド誌ライター)

 また、多くの自治体では防災マニュアルがHPで閲覧できるようになっている。

「たとえば、東京都では首都圏直下型地震に備えた『東京防災』がHPやスマホのアプリで閲覧できます。水やレトルト食品など最小限備えたいアイテムのリスト、トイレの使い方など避難所生活での留意点といった、実践的な知識や情報を得ることができます」(前出・トレンド誌ライター)

 備えあれば憂いなし。さっそく、防災対策に取り組みたいものだ。

(石田英明)

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