テレビ朝日の部長を無能扱い!? 玉川徹氏の“古巣批判”が物議

 2013年の流行語「ブラック企業」に続く新たなワードとして注目されているのが、「ゆるブラック」。ブラック企業のようにパワハラや長時間労働はなく離職率も低いが、勤務形態があまりにゆるすぎるため、その企業から転職する若者が急増しているという。

 10月27日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」では、千葉商科大学准教授で労働社会学者の常見陽平氏を招いて、「ゆるブラック」を徹底解説。かつての日本企業では終身雇用が一般的で、「IQよりも愛嬌」との言葉が浸透していたことを紹介。そのうえで、「会社に入るのか、仕事に就くのか、大きな転換点」としてジョブ型雇用の流れについて言及。従来の日本の雇用は「就社」で、最近の若者は真の意味での「就職」の大切さに気付き始めていると解説した。

 ハーバード大学を卒業したヴァイオリニストの廣津留すみれ氏は「アメリカにいると、大学に入る時も就職する時も自分のレジュメを作って、いかに自分が何ができるかアピールしなければいけない環境」と振り返り、「今まで部長やってましたって言っても、その会社を出たらまったく通じないわけで」と、肩書きよりもスキルの重要性を強調した。

 その後、元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏がこう言って、驚きの“古巣批判”を展開した。

「だいたいテレビ朝日で『部長やってました』って言って、テレ朝以外に行って通用するわけないって、かなり前から思ってましたよ。だから会社の中で昇進するってことに、何の意味も感じなかったですよ」

 そこですかさずMCの羽鳥慎一アナが「だから(昇進)しなかった」「できなかったんじゃなくてしなかった」とツッコミを入れると、玉川氏は「しなかったって言わせて」と言って共演者を笑わせていた。

「名物コメンテーターの玉川さんは今年7月をもってテレ朝を定年退職。それまでは自虐的に『平社員』を名乗っていましたが、現在はフリーとして『モーニングショー』に出演しています。その玉川さんが、古巣の上司を『他社では通用しない』と無能扱いしたのは意外でした。ネット上でも《テレ朝は無能集団ってこと?》《部長になれなかった玉川さんが…》などと物議をかもしていました。とはいえ、フリー転身した玉川さんが他局で活躍しているわけでもなく、『モーニングショー』以外には、ラジオ番組にゲスト出演した程度。有言実行で、もっと活躍の場を広げてもいいのではないでしょうか」(メディア誌ライター)

 今回の批判がブーメランとならないよう、玉川氏には“テレ朝以外”の局でも、コメント力を発揮してほしいところだ。

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