今月末で終了する東海道・山陽新幹線の車内販売。人手不足と売り上げ減少が大きな理由だが、それでも駅弁や飲み物などを購入した経験のある人は多いだろう。なかでも人気商品だったのがカチカチに凍り、時にはスプーンが折れることがあったアイスクリームだ。
ちなみに正式な商品名は「スジャータ スーパープレミアムアイスクリーム」。だが、代名詞となっているその硬さに加え、もともと新幹線の車内販売用の限定商品だったことからいつしか「シンカンセンカタイアイス」の名で呼ばれるようになり、後にこの名称が公式に採用されている。
車内でのワゴン販売の廃止は、新幹線でこのアイスが買えなくなることを意味し、ネット上では《大阪出張の密かな楽しみだったのに…》《もうあの硬いアイスと格闘することができないのか》などの悲しみの声が。しかし、駅ホームで購入することは可能だ。
JR東海は11月1日までに、のぞみ号停車駅の各ホーム(※品川・新横浜の上りホームを除く)に1〜3カ所ずつ専用自販機を設置することを発表。しかも、同じく車内販売の人気商品だったドリップコーヒーの自販機もホームに設置される。
「東京駅には昨年7月から一部の新幹線ホームにアイスの自販機がありました。でも、ファンの間では〝ある大きな問題〟が指摘されていました。実は、車内販売の商品に比べると若干柔らかくなっていたんです」(鉄道誌編集者)
これは自販機の仕様によるところが大きいが、それでも《他のアイスに比べたら十分硬い》といったコメントも見受けられる。
「ただし、溶けるのが車内販売のアイスよりは早そう。これからの季節は心配ないですが、夏場は乗車直前に購入するなど買うタイミングに注意した方がよさそうです」(同)
とはいえ、今後は乗車後すぐに食べ始めなければならず、車窓からの富士山を眺めながらアイスというのは難しいかもしれない。