2月16日の沖縄・北谷キャンプで、ファンとのタッチが原因で右肩の古傷が再発した中日の松坂大輔。キャンプを離脱しリハビリを行うことになり、開幕に間に合わないことが確実となった。
「昨季のチームの勝ち頭であるガルシアが退団したため、6勝の松坂と笠原が勝ち星トップとなりました。故障明けの小笠原や鈴木翔らの調子が上がって来なければ、松坂が開幕投手に返り咲く可能性もあったのですが…」(ベテラン記者)
営業的にも大打撃だ。ドラ1ルーキー・根尾昂の高卒ルーキー開幕スタメン(
「松坂はあと30勝で200勝到達なんですよ。復活して名球会入りとなれば、ファンも喜ぶはず。名球会へのカウントダウンは観客増の宣伝文句にもなります」(前出・ベテラン記者)
カムバック賞も受賞したが、昨季はケガで一軍登録を何度か外されている。年齢的に上積みがない中で、ここに来ての右肩のケガは大きなハンディとなるに違いない。
侍ジャパンの投手コーチ経験も持つ与田監督は、WBCで好投した当時を知っている。当然、何とかしてやりたいとも考えているはずだ。
「ただ、昨季が6勝。名球会入りまであと30勝ですから、ケガが順調に回復したとしても5年を要する計算です」(前出・ベテラン記者)
今季の中日は黄金ルーキー根尾と、昨季全試合に出場した京田のショートのレギュラー争いが注目を集めていた。だが、与田監督をもっと悩ませているのは、松坂の処遇を含めたピッチャー問題のようだ。
(スポーツライター・飯山満)