大谷翔平に「もう漫画の人ですね」松坂大輔が浴びた「バット折り弾」の苦い記憶

「平成の怪物」と称された松坂大輔氏をして「もう漫画の世界の人ですね」と言わしめた大谷翔平の規格外のパワー。3月6日、京セラドーム大阪で行われた阪神との強化試合に出場した侍ジャパンの大谷を、YouTubeチャンネル〈松坂大輔 official You Tube〉で振り返った。

 大谷はこの試合、「3番・DH」で先発出場。第1打席は三振に倒れたが、続く3回表の第2打席、5回表の第3打席と2打席連続で3ラン。しかも、3回はフォークボールに泳がされ左ひざをつくような形になりながら右手一本でセンター方向に運び、5回はバットを折りつつ詰まった打球でスタンドインさせた。
 
「(2本目は)1本目の衝撃をある意味超えたホームランでしたね。音を聞いてても真芯に当たった音じゃないのが分かりました」

 松坂氏は完全に詰まった打球、しかも折れたバットでフェンスを悠々越えた2本目のホームランの衝撃に「もうスーパースターですね」と賛辞を贈った。
 
「折れたバットでホームラン…で思い出すのが2001年6月2日、福岡ドームで行われたダイエー対西武です。西武のピッチャーは99年のルーキーイヤーから3年連続で最多勝を獲得した松坂。対するバッターは平成唯一の三冠王(04年)を成し遂げた松中信彦。バットはグリップだけが右手に残り真っ二つ。当然、外野フライに打ち取ったかと思われましたが、打球はバックスクリーンに消える特大の140メートル弾。松坂投手が驚きの表情でキャッチャーを見返すシーンが印象的でした。ちなみにこの試合、9対1で西武が敗れ、松坂が敗戦投手となりました」(スポーツライター)

 6日の強化試合も8対1と侍ジャパンが快勝。詰まった本塁打が相手チームを圧倒したと言えそうだ。

(所ひで/ユーチューブライター)

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