中日・松坂大輔の「現役続行」希望にソフトバンクファンが意外な反応

 9月1日、加藤宏幸球団代表と話し合い、「現役続行」の希望を伝えたという中日・松坂大輔投手。現在は右ひじの炎症のため2軍で調整中だが、復帰の見通しは立っていない。

 松坂は、2017年オフに中日の入団テストを受けて合格。中日デビューとなった昨年は推定1500万円の格安年俸ながら、6勝をあげて「スター復活」の兆しを見せた。グッズも売れて球団への貢献度は大きかった。

 ところが年俸が8000万円と大幅にアップした今シーズンは、キャンプ中に右肩を痛めて大きく出遅れると、ケガで離脱中にゴルフを楽しんでいたことが発覚してミソをつけ、一軍登板はここまで2試合で0勝1敗、防御率16.88と惨憺たる内容だ。
 
 そんな状態の松坂が加藤球団代表と会談したというので、ファンは「ついに引退勧告か?」と色めき立った。だが、松坂本人の意思は「現役続行」。これには一部ファンからも《晩節を汚さないで》と心配する声があがっている。

「松坂の去就については与田剛監督も頭を悩ませているようです。若くしてケガで引退を余儀なくされた与田監督は、松坂の現役へのこだわりがよくわかる。昨季、日程に配慮して松坂を登板させたこともその表れ。ただし、このまま松坂のマイペース調整を容認し続けると、“チーム内競争”を掲げる方針も揺らぎかねません。松坂のよき理解者といわれる伊藤勤ヘッドコーチも、いまの状況にはお手上げ状態。いくらレジェンドの松坂でも来季の契約は難しいかもしれません。次に戦力外になれば獲得に手を上げる球団も皆無でしょう」(週刊誌記者)

 そんな中、ソフトバンクファンからはこんな反応も聞こえてきた。

「ご承知のとおり、メジャー帰りの松坂はソフトバンクと年俸総額12億円で3年契約しています。しかし、その3年間で1軍登板は1試合のみ。当時は“年俸ドロボー”などという心ないヤジも浴びましたが、それに比べたら今の中日での離脱程度はまだマシだというのです。《松坂時間では半年なんてまだひと月ぐらいの感覚では?》といったキツい皮肉も聞こえてきますね」(前出・週刊誌ライター)

 松坂の処遇について加藤代表は現場の意見を尊重すると話した。果たして与田監督はどんな決断を下すのだろうか。

(権田力也)

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