インターネット掲示板2ちゃんねるの開設者で実業家のひろゆき氏（西村博之氏）がABEMA TVの「Abema Prime（アベプラ）」で借金について言及。これがネット上で大論争に発展している。この日は高級腕時計の収集で有名な漫画家・ヒロユキ氏がゲスト出演。20本以上の高級腕時計の収集で5000万円以上の借金を抱えているヒロユキ氏はこの日、3000万円の腕時計を身につけていた。
一方で「消費者金融で借金する人はバカ」という持論を持つひろゆき氏が、ヒロユキ氏の時計収集の借金について何を語るか視聴者も注目した様子。ところが、ひろゆき氏は「借金5000万って言ってますけど、時計同じようなの20本っていうと資産でいくと3〜4億くらいあると思うんですよね」と話し、5000万円の借金などはそれら時計を売れば返せると全面的に擁護した。
一方でひろゆき氏は、庶民が3000万円くらいの中古マンションをローンで購入して、働くモチベーションを上げる人たちを疑問視。その理由として「だいたい値段が下がるじゃないですか」と語り、「資産性がちゃんと高くて、下がらないものを買ってる漫画家のヒロユキさんのほうがよっぽど堅実だと思うんですよ」とベタ褒めした。
放送中はひろゆき氏の主張に納得した視聴者も少なからずいた様子だが、その後、この持論が拡散されると意外なほど異論があふれてしまった。
「様々な点から異論を唱えている人が多いですね。まず東京23区内などの都心で言うと、ここ数年は中古マンションの資産価値が軒並み上がっています。それもあって『これはひろゆきが間違い』という声が大量に投稿されていました。あとは〝住む〟という生活のためのローンと趣味の時計はそもそも借金の目的が違うという反論も多かったようですね。SNS上の言葉を借りるなら『こういう人たちってなんで投資でしか物事を考えられないの？』という呆れ声ですね。また、実際に郊外で多少資産価値が下がろうとも、持ち家がない場合、老後に賃貸物件を借りられないという現実もあります。また『ファミリー向けの賃貸料は住宅ローンより高い。ひろゆきのような人間はそこを全然わかってない』と、そもそも腕時計との比較がお門違いという声がありましたね」（週刊誌ライター）
もちろんゲストに合わせてのリップサービスとも取れるけど、一部のお金持ち以外、大半の庶民にとって、家は集めるものではなく住むもの。ひろゆき氏ならそんなこと分かってそうだけど…。
子持ち夫婦の家族会議で、旦那さんが「3000万円のマンションと時計どっち買う？」なんて切り出したら、奥様からどんな反応が返ってくるか想像するだけでもちょっと怖い？
（山田ここ）
