WEBサイト「セゾンのくらし大研究」内にある「SNSからわかる相手の性格!? 投稿内容の見方とは?」によると、投稿頻度の高い人は「『承認欲求』が強い傾向にあり、不特定多数にご自身の存在を認められたいという深層心理があります」とのこと。
この伝でいえば、さしずめ大阪府の吉村洋文知事は承認欲求のカタマリのような御仁かもしれない。10月17日、Xでライドシェアに関するネタを立て続けに6回も連投したのだ。
ライドシェアとは、一般ドライバーが自家用車を使って有償で客を運ぶこと。吉村氏は「大阪府でライドシェア実現を目指す」などとポスト。2025年4月開催の国際博覧会(大阪・関西万博)で交通需要が急増するとし、「タクシー以外の移動の選択肢を認めるべきだ」と訴えた。吉村氏はその後、府議会でライドシェア導入を目指すことが報じられたニュースを5連発でポストした。投稿ではニュース記事を補足したり、訂正したりするなど、自身の考えを主張している。
「タクシー不足解消のためにライドシェア採用を検討するとのことですが、ライドシェアは海外でも広く利用されていますし、日本はむしろ遅れているぐらいです。ただ、必要性は理解できるものの、Xで6連発はやりすぎとの批判もありましたね。導入を検討するのではなく、なにがなんでも『自分が実現する』という自己顕示欲、実現を目指している自分を称賛してほしいという承認欲求が強く感じられました」(週刊誌記者)
たとえライドシェアが実現されても問題点がないわけではない。交通事故と性的な事件の発生だ。プロのタクシドライバーと比較して一般ドライバーの運転技術は劣ると考えられる。また、米国など海外では男性ドライバーが女性客に性的危害を与えるケースも少なくないという。
「大阪府警の発表によると、22年の大阪の交通事故死者は141人で全国最多。交通事故の件数は2万5000件を突破しています。また、WEBサイト『都道府県格付研究所』によると、11年の『人口100万人あたりの女性暴行の認知件数ランキング』では大阪は4位でした。交通事故も性的暴行も全国的にワーストレベルの件数。ライドシェアについて慎重な意見があるのもうなずける数字ですが、吉村知事には届いていないようですね」(週刊誌記者)
もちろん、承認欲求の実現のためだけにライドシェアをゴリ押ししようとしているわけではないだろうが…。
(石田英明)