大阪府「お米クーポン」第4弾にバラマキ批判!注目される「前回未使用分」

 コメの高止まりが一向に収まらず、コメ食からパン食に替える人が出てくる中、大阪府が第4弾となる「お米クーポン」を配布することを発表した。

 吉村洋文知事は1月29日、自身のXを更新。「お米クーポン第四弾をやります。大阪の全ての子供達が対象です。全員です。お腹の中の赤ちゃんも含めます。134万人」とツイート。大阪ではこれまでにもコメ10キロ相当の5000円分のデジタルクーポンを配布しているが、コメ価格の高騰を受け、今回は7000円に増額する。

 一向に値下がりしないコメ価格を考えると、なんともありがたい政策といえるが、配布対象を「子供」に限定したことで、一部の府民からは「苦しいのは子育て世代だけじゃない」「一律に配ってほしい」などという声も上がっている。

 ただし、クーポン配布を実際どれだけの人が求めているかには疑問が残る部分もある。昨年6月から9月にかけて配布した第3弾は、11月末が使用期限であったにもかかわらず、月末近くになっても全体の1割に相当する約3億円分が未使用だったからだ。コメ自体が品薄だったこともあるが、クーポン券は店舗によって他の食料品にも利用できることを考えると、どれだけ需要があったのか。

 お米クーポンの原資はもちろん府民の税金だ。ただの「ばら撒き」にならなければいいが…。

(ケン高田)

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