谷村新司さんが安住紳一郎アナに授けていた「ラジオトーク」の秘訣

 フォークグループ「アリス」のメンバーでシンガー・ソングライターの谷村新司さんが10月8日に亡くなっていたことが、10月16日に公式HPで伝えられた。同16日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、司会を務めるフリーアナウンサーの宮根誠司が言葉を詰まらせ、コメンテーターの俳優の梅沢富美男は思い出話を明かした。

 公式HPによると、谷村さんは2023年3月に腸炎の手術を行い、療養中とのことだったが、10月8日に亡くなった。74歳だった。

 番組内で谷村さんの訃報が入ったとき、生前、親交があった宮根は「谷村新司さん、お亡くなりになった……」と絶句した後、思わず「えっー」と声を漏らした。その後も悲しみと驚きがまじった声を何度も上げながらも、「アリスの大ヒット曲は『冬の稲妻』でドン!といくわけですけど、あれでみんなギター少年になった」と回想し、「コード進行をわざと簡単にしてくださっているんですよね。3つぐらいのコードで弾けるようにして、それでみんなギター少年になって……」と裏話を明かした。

 梅沢は以前、歌番組で一緒になったときのエピソードを披露。谷村さんは梅沢に「僕はよく帽子を被っているときに梅沢富美男に似ていると言われるんだよ」と明かしたそうで、「僕も化粧したら梅沢さんみたいにキレイになるかなぁ」とジョークを言ったとか。梅沢は「とても印象的でしたね」と感慨深げだった。

「谷村さんは楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、梅沢が語ったようにトークの面白さも抜群でした。TBSの安住紳一郎アナウンサーも、谷村さんのトークの面白さを讃えています。2022年3月放送のラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)に谷村さんがゲスト出演したときのこと。安住アナはライブでの『谷村さんのお話が面白い』と言い、『声を張らずに面白いことを言ったりするから、本当に』と大絶賛しました。谷村さんは『(声を)張らないほうが実は面白いんですよね』と言い、『ラジオって特に(声を)張らないほうが可笑しい』と笑いの秘訣を安住アナに明かしていました」(週刊誌記者)

 歌もトークも超一流であった。

(石田英明)

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