安住紳一郎も苦笑い…岩手の奇祭「蘇民祭」生中継に「1000年に一度の放送事故」指摘

 岩手県奥州市の黒石寺で1000年以上にわたって行われてきた「蘇民祭」が、2月17日に幕を閉じた。そのクライマックスは下帯姿で肌をさらした男たちが護符の入った袋を奪い合う蘇民袋争奪戦。午後10時過ぎからこの模様を伝えたTBS系報道番組「情報7daysニュースキャスター」に“放送事故”を指摘する声が相次いでいる。

 番組スタートと同時に映し出されたのは黒石寺の蘇民祭会場。上半身マッパの男たちが掛け声をあげる中、MCの安住紳一郎アナは「(午後)10時から1時間行われる蘇民袋争奪戦が間もなく始まろうとしています」として、参加者たちは一週間前から肉や魚、乳製品などを摂らずに身を清めて行事に臨んでいると解説した。蘇民袋争奪戦の内容を聞いた脚本家の三谷幸喜氏は「生中継で見られるんですね。これはポロリの可能性もありますね」と指摘すると、安住アナは「生中継ですから」と返していた。

「黒石寺の本堂前は見物客やマッパの参加者、そして警備にあたる警官たちでギュウギュウ詰め状態。カメラはなかなか接近することができず、映っているのは男衆のオケツばかり。蘇民袋争奪戦がスタートしているのか、それすらもさっぱりわからない状況。その後、最新のニュースなどをはさんで、再び中継映像がオンエアされると、人だかりの中で歓声があがったのですが、視聴者は置いてけぼりの状況。見物客の後頭部越しにマッパの男たちが何やら話し合っているシュールな光景に、SNSでは《わけわからん中継で放送事故》《1000年に一度の放送事故》《カメラ1台じゃ無理あるよ》といった指摘の声があがっていました」(メディア誌ライター)

 通常であれば明け方まで行われる蘇民袋争奪戦は、今回はおよそ1時間のみ。肝心の蘇民袋を奪い合うシーンは最後まで流れなかった。

「番組のいちばんラストでは、最後まで袋を握っていた取主の男性の姿をとらえることができました。その男性は疲れ果てた様子で腰かけ、手には火のついたタバコが…。TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』でも喫煙シーンはおなじみですが、スタジオの安住アナは『おいしそうですね』と述べると、三谷さんが『ポロリなかったですね』とポツリ。まるで事故を期待していたかのような不適切なコメントに、スタジオの出演者は苦笑いを浮かべていたのが印象的です」(前出・メディア誌ライター)

 関係者の高齢化と担い手不足で今回が最後となった蘇民祭。復活の際は改めて万全のカメラ体制で中継レポートをしてほしい。

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