渋野日向子で激化する「東京五輪枠」バトル(3)「黄金世代は89期」の自負心

 黄金世代のライバルたちも、闘志に火がついた。

「畑岡とともに黄金世代のツートップと呼ばれ、通算4勝の勝みなみ(21)は『黄金世代は(プロテスト合格の)89期。(渋野ら90期の)一浪組には負けない』とプライドを見せていた。そもそも『人生の目標は〝爆笑〟』(みんなを笑顔で元気にしたいの意)と、プレースタイルでも渋野とダブるので、なおさら意識している」(民放局スタッフ)

 とはいえ、現実的に国内ツアーで大きくランクアップするのは難しそうだ。

「やはり来季の米ツアーの招待大会でどれだけポイントを稼げるか。その点では黄金世代で、世界ランク51位の河本結(20)に期待する声が大きい。彼女は全英女子の切符をあと一歩で逃して悔し涙を流しましたが、その時点ですでに渋野のような飛躍をイメージして取り組んでいた。バウンスバック率も渋野に続く2位と、闘志と冷静さを兼ね備えている逸材ですからね」(スポーツ紙デスク)

 ライバル心が、そこかしこに渦巻く。さらにもう1人、米ツアーを主戦場にして東京五輪出場を狙う候補者が挙がっている。

「プラチナ世代(2000年度生まれ)の山口すず夏(19)です。昨年の米ツアー予選会を突破し、日本人としては宮里、畑岡に続く3人目の高校生プロになった注目株。山口ははっきりと『東京五輪を目指すため』と公言していた。あの畑岡でさえ、1年目には弱音を吐いていた過酷な米ツアーですが、山口もそれに耐えて来季のシード権を維持さえできれば、1勝の重みが違うツアーだけに、大ブレイクする可能性を大きく秘めています」(ゴルフライター)

 一方、渋野は海外メジャー制覇で米ツアー5年シード権を獲得しながら、「来季も国内専念」を表明。

「国内で世界ランク14位を維持するのは簡単じゃないですが、全英女子の時の体調について『ホームシックで70%ぐらい』なんて答えていたタイプですからね。それよりも、憧れのソフトボール代表・上野由岐子と東京五輪の開会式に一緒に出たい、というモチベーションが大きい。彼女、『ゴルフは仕事』『国内ツアーを休んでもソフトボールを見に行く』と話すほどのソフトボール好きですからね。簡単には五輪切符を手放しませんよ」(民放局スタッフ)

 バトルは来年まで続く。

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