それだけではない。来季の米女子ツアー本格参戦の準備が着々と進む中、拠点を米国に移す計画さえ聞こえ始めている。
「米ツアーのルール変更は大きい。最近の渋野は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)や一部報道に対し、不信感を募らせていたので、もし東京五輪の代表から漏れるような状況になれば、さっさと拠点を米国に移し、そこから日本参戦という事態も考えられる」(民放局ゴルフ担当記者)
今回の長期遠征では、JLPGAのルールがネックのひとつだったそうで、
「渋野はルーキーイヤーだった19年5月、国内メジャー『ワールドレディスサロンパスカップ』を制し、そこからシンデレラストーリーが始まった。まさに思い出の大会ですが、ディフェンディングチャンピオンには大会出場の義務があり、欠場すれば100万円の罰金というツアー規定がある。グローバルな時代に逆行するかのようなルールで、世界を見ても日本の女子ツアーだけ。罰金と言われれば、誰でも後味が悪い」(スポーツ紙デスク)
さらに渋野のイライラはもはや限度を越えつつあった。今季、開幕からベスト10入りがないまま迎えた4戦目「アクサレディス」(3月26日~28日)では、会見を拒否。
「第2ラウンドの17、18番で、プロになって初めての連続ダブルボギーを叩き、32位まで後退。『バックナインのしぶこ』と称されるほど勝負強いだけに、ショックは隠せませんでした」(民放局ゴルフ担当記者)
最終日は意地の「69」で回り、通算4アンダーの15位とかろうじて及第点にとどまった。この時ばかりは、渡米前の会見に応じているが、
「印象的だったのは、米国で楽しみにしていることを聞かれた時です。真っ先に飛び出したのが、料理のことでした。昨年から急速に腕を上げていて、麻婆豆腐などの中華料理を自慢メニューに加え、『難しい料理にも挑戦してみたい』と笑っていた。向こうのホテルはキッチン付きの部屋が主流だし、日本食スーパーも多い。誰も、あえて恋人の野沢アナの名前を出しませんでしたが、彼に手料理をふるまってあげたいはず。所属事務所の先輩の古閑美保は数々の浮き名を流し、その口癖が『男は胃袋を摑んじゃえ!』ですからね。彼との密会も、長期遠征の理由のひとつだと思いますよ」(民放局ゴルフ担当記者)
ますます早々に米国に拠点を築きそうな気配なのだ。