ガソリン補助金に「意味がない」「税金が足りない」玉川徹氏の主張に批判殺到

 ガソリン価格の高騰が止まらない。去る8月28日にはレギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり185・6円と15年ぶりに最高値を更新。岸田文雄総理は8月30日、価格を抑制するための補助金の継続を発表するとともに、「10月中には175円程度の水準を実現したい」と述べた。

 9月5日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)で、司会の羽鳥慎一アナから「ガソリンの補助も税金ですけどね」「車使わない人も負担ということになるわけですね」とコメントを求められた元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「ガソリンと電気代だけやってますけど、本来、インフレになったら全部やるんですかっていったらできませんね」とバッサリ。

 さらに玉川氏は「補助金というふうなことはあまり良い手じゃない」として、「お金持ってる人だってお金ない人だってガソリン使ってる人は同じじゃないですか。だったら困ってる人に何かいくっていう方法を取らない限りは、政策の意味がない」と補助金制度を否定。かつてのオイルショックの時には、ガソリンの消費量が少ない車の開発が進んだことに触れて、「ガソリンじゃないもので何とか車を動かす方法はないかって考えれば、その方向に日本は動いていきますからね。だからそういうマイナス面だけじゃないってことを考えると、税金でぜんぶ今まで通り使えるようにしますよっていうのはどうなんだろうって思いますね」と疑問を投げかけた。

「番組ではガソリン税に上乗せ分、さらに消費税も課税されている二重課税を『Tax on Tax』(税金に税金)と解説。玉川さんは酒税やたばこ税に消費税がかけられていることにも触れて、もっと大きな視点で税制を見直すべきとして、『税金が足りない』と危機感をあらわにしていました。その後、ガソリン高騰の自衛策としてカーシェアリングを紹介していましたが、地方や田舎ではなかなか利用できないのが現状。実際、ガソリン高騰でいちばん苦しんでいるのは車しか移動手段がない地域の住民。現状、ガソリン税の減税が現実的ではない中で、当面の生活を支えるうえで補助金はありがたい存在。SNSでは補助金を否定した玉川さんに《都内住みにはわからないだろうな》《補助金あるだけマシ》《補助金を否定して「税金が足りない」ってどんだけ増税派の肩を持つの?》などと批判が殺到していました」(メディア誌ライター)

 ガソリン補助金の捉え方に関しては、地域によってバラつきが生じるのは致し方ないかもしれない。

ライフ