「2年後は40℃になる」石原良純の「原発推進論」に玉川徹が冷静に大反論

 8月21日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にコメンテーターの元テレビ朝日職員の玉川徹氏と、タレントの石原良純が出演。国内の原子力発電所と再生可能エネルギーについて、激論を交わした。

 番組では、米ハワイ・マウイ島の山火事について特集。地球温暖化による気候変動が、山火事のリスクを高めることも懸念されている。

 温暖化について、良純は玉川氏に「温暖化を止めるために化石燃料を燃やすわけにはいかない。(だから)とにかく原発を動かそうという理論にはならない?」と原発稼働を強調。

 玉川氏は「原発がなくても再生可能エネルギーで十分補える」と、原発稼働推進の良純案を却下。良純も負けじと、再生可能エネルギーは「3年、5年、10年先の話で、この1年、2年、3年をどうやって乗り切っていける?」と一歩も引かない。

 すると玉川氏は「何万年という放射性廃棄物の処理方法が決まらない中で、それは無責任じゃないですか」と、原発によって生じる放射性廃棄物の影響が弱まるまでに何万年もかかることを理由に、再び良純案を却下。さらに「核分裂を使った原発というのは過渡的エネルギーというのはよく言われている話で、その後は再生可能エネルギーで十分補えます」とダメを押す。

 玉川氏の発言が癇に障ったのか、良純はキレ気味に「だから、この1年、2年、3年の話で、『明日の最高気温は40℃です』というマークが2~3年後に出る。それで僕らが暮らしていけるのかな」とまくし立てる。しかし、玉川氏は「明日、大きな地震がきて原発が壊れてしまったら、その土地は福島のように使えない土地になる可能性がある」と、原発の危険性を理由にして良純を冷静にいなしたのだった。

「実は、玉川氏と良純は2022年9月5日の放送回でも、再生可能エネルギーをめぐり、激突しています。このときも温暖化対策で再生可能エネルギーを推す玉川氏に対して、良純は『自然エネルギーは頼りにならない』などと猛反発。良純は『蓄電技術がなければ再生可能エネルギーの有効利用は無理』と熱く主張しましたが、玉川氏は『日経新聞を読めば、いろんな蓄電技術が掲載されている』と寄せ付けませんでした」(週刊誌記者)

 原発を推す良純の熱量も再生可能なエネルギー源になるといいのだが…。

(石田英明)

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