阪神「マジック点灯間近」も梅野長期離脱で懸念される「最後の命取り」

 マジック点灯間近の阪神に激震が走った。8月13日の試合中に死球で左尺骨骨折という重傷を負った梅野隆太郎が14日に1軍登録を抹消されたからだ。

 球団OBは「今シーズン、岡田彰布監督は梅野を基本線にしながらも矢野前監督時代にレギュラー捕手だった坂本誠志郎の存在も認めて事実上、捕手2人を併用していた」と言う。
 
 梅野は好不調の波が激しく、不調に入れば坂本にバトンタッチしても戦力が落ちなかったことがここまでの快進撃にもつながった。ところが梅野のケガの状況を考えると、今シーズン再びプレーするのは困難。15日の広島戦から長坂、栄枝の捕手2人を呼び寄せて原口を代打枠で使うつもりですが、一気に戦力ダウンしたことは否めない」と心配している。

 岡田監督も「補充はできても代わりはおらんよ」と頭を抱えているが、さらに痛手なのは助っ人のノイジーが休みながらの起用になっていることだ。

「ノイジーはキャンプ以来、腰痛持ちで時折首脳陣に訴えるそう。岡田監督も14日に症状を聞かれると『そんなもん、症状知らんし聞いてへん』とつれない対応だったといいます。今は代役の小野寺が働いているのでいいのですが、最後の最後に命取りにならなければいいのですが…」(スポーツ紙記者)

 15日にマツダスタジアムでの広島戦では連敗が止まらない教え子の広島・新井監督を「まずは激励する」と余裕を見せるが、油断して足元をすくわれないよう用心するに越したことはない。

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