「酒は全てを洗い流してくれます」
2015年9月放送のラジオ番組で、そう語っていた大相撲の元小結でタレントの舞の海秀平。「1億円の損失」も酒が洗い流してくれるのだろうか。
舞の海が知人男性の投資話にだまされたらしく、1億円近いお金を失ったことを8月3日発売の「女性セブン」が報じている。その男性は「政府機関の仕事をしている。特命案件で名刺も渡せない」などと言い、舞の海も信じ込んでしまったようだ。最初のうちは多少の配当があったようだが、やがてストップ。その男性とも音信不通となった。同誌は舞の海を直撃。金銭トラブルを認め、今後の対応は弁護士に任せているとのことだった。
舞の海といえば、現役時代は小兵力士ながら〝技のデパート〟の異名をとり、観客を沸かせた。立ち会いと同時に相手力士の目の前に両手を突き出し、掌を合わせて叩く〝猫だまし〟も舞の海の得意技だったが、引退後は自分がだまされてしまった。
現在は、NHKの大相撲中継の解説者を務めるほか、テレビのバラエティ番組やCMにも出演。さまざまなテーマで講演活動も行っている。証券会社のオンラインセミナーでは「舞の海さんと一緒に考える これからのマネープラン」というタイトルで出演したこともある。投資の知識があり、興味があったこともうかがえる。それだけに、金融商品の虚偽情報を教えて購入代金をだまし取る特殊詐欺の一種が横行していることも熟知していたはずなのだが……。
「しかも、舞の海は21年2月、警視庁の『1日犯罪抑止対策本部長』を務めています。公共機関の職員などを名乗り、被害者を信じ込ませ、現金などを奪い取る特殊詐欺を根絶することを目的とした関連イベントにも参加しました。そのイベントの締めくくりで、舞の海は『特殊詐欺を根絶するぞ〜!』と声をかけていたのですが、自分がまんまとやられていたとは…」(週刊誌記者)
講演会では、だまされた話も反面教師として語ってほしいものだ。
(石田英明)