「舞の海めっちゃおもろい」「舞の海と琴風いいコンビだな」といった声が寄せられたのは、3月15日のNHK「大相撲中継」。元大関の琴風浩一氏と元小結でタレントの舞の海秀平氏が解説を務め、2人のやり取りが話題を集めている。
大相撲春場所7日目、琴風氏をピリピリさせる発言が飛び出したのは、大関・大の里と西前頭3枚目・千代翔馬との取組の後。大の里が千代翔馬の当たりを受けると、一気に寄り切った。この取組で6勝1敗とした大の里について、琴風氏は「右を差してきたところを一気に走って一直線ですよね。電車道です」と称賛し、「これ以上、星を落とさないで後半に行ってもらいですね」と語った。
舞の海氏も「ここまでの大の里の相撲を見ると、気持ちも取り口もピリッと引き締まってますね」と絶賛。「今場所、来場所と優勝して横綱にもう一人ほしいですね」と期待を寄せてこう続けた。
「あまり“まわり道”はしないでほしいですね。大卒ですから。『まわり道』っていう歌もありましたけど、それは歌だけにして…」
舞の海氏が言う「まわり道」は、琴風氏が現役だった1982年にリリースしたレコードで、50万枚を超える大ヒットとなった。みずからの持ち歌をイジられた琴風氏は「今、ものすごく意識して言ってましたね。なんか耳にピリピリっときた」と返したうえで、「本当に(舞の海氏の)言うとおりで、このまま大の里には今年中に綱を張るくらいの勢いで、今場所の相撲を続けてもらいたいですね」とエールを送った。
「舞の海氏は大の里が大卒という点に着目し、中卒や高卒と違って時間が限られていると解説していました。23年5月場所で初土俵を踏んだ時はすでに23歳。これに対して横綱の豊昇龍は18歳で初土俵。豊昇龍との年齢差はひとつしかありませんが、やはり経験の差はそう簡単に埋められませんからね。舞の海氏の言うとおり、まわり道をしている暇はありませんが、ここで琴風氏の“持ち歌”をぶっこむとは、あらかじめ用意していたコメントのように聞こえました」(メディア誌ライター)
舞の海氏にはこれからも“名解説”で土俵を盛り上げてほしい。
(石川ともこ)