「舞の海と境川親方のやりとりめちゃ面白い」「境川さん舞の海を呼び捨てにしてておもろい」などといったリアクションが寄せられたのは、1月13日のNHK「大相撲中継」。ともに出羽海部屋出身である境川親方と相撲解説者でタレントの舞の海がそろってゲストを務め、境川親方が舞の海氏の過去の“悪行”をバラす一幕に視聴者は大盛り上がりとなった。
この日の中継で取り上げたのは、今年10月に開催予定のビッグイベントで、1991年以来34年ぶりとなるロンドン公演。取組の合間、舞の海氏は実況アナウンサーに「この（1991年の）ロンドン公演はですね、私、同じ部屋が確か境川親方だったと思うんですよ」と語りかける。実況アナウンサーは境川親方の現役時代の四股名・両国を出して「当時は両国と舞の海が同じ部屋」と返すと、舞の海は「怖い先輩なので、とても苦痛でしたけどね」と先制パンチを繰り出していた。
両国梶之助は日本大学卒業後に、出羽海部屋へ入門して1985年に初土俵。一方の舞の海は1990年に初土俵を踏み、入幕したのは91年9月。滑り込みで前回のロンドン公演に出場することができた。同部屋の先輩後輩力士がホテルで同じ部屋に泊まるのは自然な流れと言える。
その後、阿武剋と琴勝峰の取組を前に、再びロンドン公演の話題になると、境川親方はこう述べた。
「舞の海さんは同じ部屋だとか言ってましたけど、ぜんぜん覚えてないですね。おそらく舞の海は夜遊びばっかりしてたんじゃないですか」
これに舞の海は「親方もあまり見かけなかったですね」と突っ込むも、境川親方は「あんたと違いますから」と一刀両断していた。このやりとりにネット上では「舞海がロンドンの夜遊びをバラされる」「境川親方おもろい」などなど大反響を呼んだのだった。
「2日目は舞の海さんが大関候補のひとりに挙げていた前頭2枚目の熱海富士が、関脇の大栄翔に押し出しで敗れて2連敗。立ち合いからすぐに押し出された熱海富士について、舞の海さんは『突っ張りが下手でも自分からガンガン攻めていかないと』『何もしてないですよ』と苦言を呈し、対する境川親方は『大栄翔を誉めるべきですよ』と“大人”のコメント。実はこの日の取組前、舞の海さんは熱海富士の他に、若元春と若隆景を推していたのですが、この2力士もそろって黒星をつけたことからSNSでも『大関候補3人全敗って…』『3人とも敗れるとは不吉でしかない』といった声が寄せられていました」（メディア誌ライター）
ロンドン公演の夜遊びエピソードはさておき、多くの相撲ファンは舞の海と境川親方の再共演を心待ちにしているようだ。
（石川ともこ）
