「午後の休憩時間を利用して…」立憲民主党議員の職場演説が大不評のワケ

 立憲民主党の杉尾ひでや参議院議員が6月30日に投稿したツイートが話題になっている。投稿は6000件近くの引用リツイートを呼び、そのほとんどに批判的な意見が書き込まれ、まさに炎上状態。当該ツイートは以下の通りだ。

「いつも応援を頂いている長野市内の会社に伺い、午後の休憩時間を利用して従業員の皆さんにお話しをさせて頂きました。今国会でどんな事が話し合われたのかを説明すると共に、若い皆さんが安心して結婚し、子育てできる環境を作ること」「そのためにも、雇用の安定や実質賃金が増える施策の必要性を訴えました」

 投稿には杉尾氏が訪問先の従業員らに演説している様子の写真も掲載されたが、写真に写る従業員らは作業着姿のままで、杉尾氏をぐるっと囲むように立たされている。 “午後の休憩時間を利用してお話しをさせて頂きました”という文面の通り、写真に写りこんだ時計の針はちょうど午後3時を指している。これらの投稿には多くのユーザーから《休憩させろよ》《3時のおやつタイム返してあげて》《せっかくの休憩時間に立ちっぱなしとか従業員可哀想すぎる》《迷惑以外のなにものでもない》《労働基準法を無視してる》《写真の構図がまさに労働者の敵って感じ》などと、多くの批判が寄せられた。

「ネットユーザーの指摘の通り、労働基準法の中でも休憩時間に関する項目が載せられた第34条には、《休憩時間を自由に利用させなければならない》と記載されており、休憩時間を利用した“お話し”はこれに違反する可能性があります。聴聞が自由参加だったとしても、会社側から言われて断れる従業員がいるでしょうか…。従業員らを不憫に思う声があがるのも当然でしょう」(メディア誌記者)
 
 “雇用の安定や実質賃金が増える施策の必要性”を、労働者の休憩時間を使って説いても理解を得られないのでは?

(浜野ふみ)

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