韓国AIが暴いた金正恩「健康クライシス」(1)14年で50キロ増量、左手首に謎の斑点

 早朝の沖縄で弾道ミサイル発射を告げる「Jアラート」のけたたましい警報が鳴り響いた5月31日。ミサイル発射を疑われた北朝鮮は、早々に軍事偵察衛星の打ち上げ失敗を公表した。しかし同日、それ以上にショッキングな報告がなされていたのだ。

 それは、韓国の国会情報委員会でのことだった。同国の情報機関である国家情報院からの報告を受けた与党議員が、北朝鮮トップの金正恩総書記の健康状態について言及したのだ。

 その発言によると、AIを駆使して行った分析で体重は140キロ半ばに到達。2年前に減量したと伝えられたが、すっかりリバウンドしてしまったようだ。他にも、目の下のクマから重度の睡眠障害にある可能性が指摘され、目下、不眠症治療に関する最新の医療情報を集中的に収集している最中だという。また、金総書記の手や腕にひっかき傷の跡が認められ、アレルギーとストレスによる皮膚炎を引き起こしていると推定。さらに外国産のタバコが大量に北朝鮮に持ち込まれていることから、ニコチンやアルコールへの依存度が相当深まっているとも‥‥。

 隣国の独裁者はどうやら「健康クライシス」を迎えているようなのだ。「コリアレポート」編集長の辺真一氏が解説する。

「今回の分析は、金総書記が5月16日に公の場に出てきた際の映像を分析したものです。分析内容を見ると、ことさら最近になって健康を害したというものではなく、ここ1年ほどに認められる健康上の問題なので、相変わらずとも取れるが、いつどうなってもおかしくはない状態とも言えます」

 金総書記も来年1月に40歳。日本ならばメタボ検診を受けねばならない年齢だ。あの体型を見れば、生活習慣病予備軍として健康指導を受けるのは確実だが、そんなレベルではなかった。北朝鮮専門情報サイト「デイリーNKジャパン」編集長の高英起氏が言う。

「20年に『重病説』や『死亡説』まで流れたことがありましたが、この時は右手首にカテーテル痕らしきものが認められ、かなりの確率で心血管治療を受けたことをうかがわせました。その後も後頭部に医療用テープを剥がした跡のようなものが見られたり、今回も左の手首に以前はなかった赤い斑点のようなものが認められますが、注射の跡かもしれません。今すぐどうこうといった病状ではなくとも、少し長いスパンで見るとかなり悪くなっていると見て間違いないでしょう」

(つづく)

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